メディア時評
目次
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地上アナログ放送の跡地を利用した新たな放送事業を考える(上)
総務省がデジタル放送推進協会(Dpa)に運営を委託した「受信者支援センター」が,2008年10月1日に始動した。地上アナログ放送の完全デジタル移行に向けて,テレビ受信者を支援するプロジェクトである。これと相前後して在京AMラジオ放送事業者3社が,地上デジタルラジオの実用化試験放送において,各社のA…
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地上デジタルラジオでサイマル放送を開始した在京AM放送3社の狙い
TBSラジオ&コミュニケーションズと文化放送,ニッポン放送の在京AMラジオ放送3社は2008年9月29日に,地上デジタルラジオの実用化試験放送において,自社のAMラジオのサイマル放送を始めた。今回は各社の狙いや,東京地区で実際に放送を受信して気付いた点などをまとめた。
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「IBC 2008」の会場で示したスーパーハイビジョンの実力
オランダのアムステルダム市で9月12~16日に,欧州最大の放送機器展示会「IBC」が開催された。今年の「IBC 2008」ではNHKが,英BBCや伊RAI,EBU(欧州放送連合)などと協力し,スーパーハイビジョン(SHV)信号の伝送実験を行った。今回は,SHVが放送業界に与えるインパクトを検証する…
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スカイパーフェクTV!のHDTV放送が多チャンネル放送業界に与えるインパクト
スカイパーフェクト・コミュニケーションズは2008年9月2日に東京都内で, 東経124・128度CS放送「スカイパーフェクTV!」におけるHDTVサービス「スカパー!HD」に関する発表会を開いた。2008年10月1日に開始する第1期のサービスでは15チャンネル,2009年10月に開始予定の第2期の…
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2011年以降のBSデジタル放送への参入問題を考える
総務省は2008年8月28日に東京都内で,2011年以降のBSデジタル放送(次期BSデジタル放送)に関する説明会を開く。7月31日に確定させた「次期BSデジタル放送の委託放送業務の認定に関する基本的方針」の内容を説明し,同放送への参入希望調査を開始する。説明会の開催を2日後に控えた今回は,BSデジ…
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東芝はなぜSバンド衛星放送「モバHO!」の撤退を決めたのか
Sバンドの周波数を利用した移動体衛星放送サービス「モバHO!」を提供しているモバイル放送が2009年3月末をメドに,すべてのサービスを終了することを決めた。同社の筆頭株主である東芝が,2008年7月29日に決定した。本稿では,その原因や背景についてまとめてみた。
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スカパーJSATグループのHDTV戦略を考える
地上アナログ放送とBSアナログ放送が終了する予定の2011年7月24日まで,いよいよ3年を切った。今月24日からは,NHKと民放事業者の地上アナログ放送の画面に「アナログ」という文字が表示されはじめた。いち早くデジタル放送を開始したスカパーJSATホールディングス傘下のスカイパーフェクト・コミュニ…
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「ダビング10」対応機器のミドルウエア更新を体験してみた
権利者団体との交渉が難航し,その実施が危ぶまれたこともあった「ダビング10」の運用が,2008年7月4日午前4時に始まった。そこで筆者は,実際に対応機器のミドルウエアの更新を行ってみた。今回は,そのときの様子をレポートする。
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「ケーブルテレビショー2008」に見るCATV業界の課題
2008年6月19~21日に東京・有明の東京ビッグサイトで,「ケーブルテレビショー2008」が開催された。25回目となる今年のテーマは,「ケーブルテレビがつなぐあなたと未来」。本稿では,ショーの会場を訪れて気付いたケーブルテレビ(CATV)業界の課題をまとめてみた。
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2011年7月以降の東経110度衛星放送,総務省の基本的方針案を読む
総務省は2008年5月30日に,2011年以降のBSデジタル放送の委託放送業務認定に関する基本的方針案を発表し,6月30日までの期限で意見募集を行っている。意見募集の対象になっている基本的方針案は,BSアナログ放送が2011年7月24日に終了した後に空く3本のトランスポンダ(電波中継器)と,新たに…
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NGNを利用したNTTグループの映像関連サービスは普及するか
NTT(持ち株会社)は2007年度の連結決算で,売上高が10兆6809億円と前年度に比べて減収となった一方,営業利益は1兆3046億円と前年度比で1976億円の増益だった。今回は,決算と同じ5月13日に発表した今後5年間の事業計画(新中期経営計画)の中から,次世代ネットワーク(NGN)を利用した映…
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地上デジタル放送は本当に視聴者に浸透しているのか
2008年5月8日に総務省が,「地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査」(ビデオリサーチが業務を受託)の結果を公表した。今回はその結果を基に改めて,地上デジタル放送普及の現状を分析してみた。なお以下に述べる分析結果は,総務省の調査結果と必ずしも一致するものではなく,筆者の独自調査の視点が入ってい…
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「NAB2008」報告──地上波放送の完全デジタル化をにらんだ展示相次ぐ
2008年4月14~17日に米国ラスベガス市の「ラスベガス・ヒルトンコンベンションセンター」で,全米放送事業者協会(NAB)の年次大会である「NAB2008」が開催された(カンファレンスは4月11~17日)。今回のメインテーマは,「Where Content Comes to Life」である。テ…
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NHKのオンラインメディアの新サービスを考える
2008年3月31日午後,参議院の総務委員会と本会議でNHKの2008年度予算案が承認されて成立した。総務委員会では,NHKが地上デジタル放送の普及にまい進することや,インターネット向けサービスや国際放送の充実についての付帯決議も行われた。今回は,NHKが新たに開始した,あるいは開始予定のオンライ…
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通信衛星ビジネスで独占事業体になったスカパーJSAT(第2回)
2回目となる今回は,宇宙通信(SCC)を買収することによって日本の通信衛星ビジネスで独占事業体になったスカパーJSATグループが,放送が完全にデジタル化される2011年までの期間をいかに乗り切るかについての課題を整理してみる。
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通信衛星ビジネスで独占事業体になったスカパーJSAT(第1回)
2008年2月13日にスカパーJSATは,長年のライバルであった三菱グループの衛星通信事業者である宇宙通信(SCC)を280億円で買収すると発表した。今回から2回にわたり,日本の衛星通信ビジネスで独占事業体となったスカパーJSATの今後の課題について考えてみる。
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新生NHKに求められる課題(第2回)
新生NHKに求められる課題として前回は,職員の意識改革と組織の在り方や,改正放送法の成立で本格展開が可能になったアーカイブス・オンデマンド(AOD)事業などを取り上げた。2回目の今回は,2011年以降のBS放送の在り方と,国際放送への取り組みについて考える。
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新生NHKに求められる課題(第1回)
2008年1月24日に橋本元一NHK会長(当時)が,職員による株式のインサイダー取引疑惑の責任を取って辞職した。海老沢勝二・前会長(同)に続く任期中の引責辞任は,放送業界に波紋を巻き起こしている。そして1月25日に,アサヒビールの社長・会長を歴任した相談役の福地茂雄氏が新会長に就任した。1月28日…
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2.5GHz帯利用の次世代高速無線通信サービス,参入2社の戦略を探る(第2回)
前回の記事では,2.5GHz帯の周波数を利用した次世代高速無線通信サービスに参入を決めた2社のうち,モバイルWiMAX方式を採用する「ワイヤレスブロードバンド企画」(WB企画)を取り上げた。2回目の今回は,次世代PHS方式を採用するウィルコムの戦略を探る。
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2.5GHz帯利用の次世代高速無線通信サービス,参入2社の課題を探る(第1回)
総務省は2007年12月21日に,2.5GHz帯の周波数を利用した次世代高速無線通信について,KDDIなど5社が出資するワイヤレスブロードバンド企画(WB企画)とウィルコムの2社に周波数を割り当てることを決めた。WB企画はモバイルWiMAX方式で,ウィルコムは次世代PHS方式で,それぞれ事業開始を…
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