Linuxでは,コマンドを使用する機会が多々あります。コマンドを実行する際には,その機能やオプションといった決まり事を知っておく必要があります。しかし,数多くの決まり事を覚えるのは困難です。

 日経LinuxのWebサイトでは,各コマンドの決まり事,言い換えれば使い方を紹介した「Linuxコマンド集」を公開しています。基本的なコマンドからシステム管理に役立つコマンドまで,200個を超えるコマンドの使い方を紹介しています。

 Linuxコマンド集は2006年3月1日,ITproに公開しました。公開後1年が経過したのを契機に,過去1年間でよく閲覧されたコマンドのトップ20を公開します。上位にランクされるコマンドほど,多くのユーザーが使い方を知りたいコマンドといえるのではないでしょうか。効率よくLinuxコマンドの使い方を覚えるときの参考にしてください。

1位 tar ファイルを書庫化・展開する(拡張子.tarなど)
2位 sed 文字列の置換,行の削除を行う
3位 vmstat メモリーやCPUの負荷率や使用状況を表示する
4位 fdisk ハード・ディスクのパーティションを設定する
5位 ifconfig ネットワーク・インタフェースの参照・設定・起動・停止
6位 apt-get パッケージを取得してインストール/アップデートする
7位 mount ファイル・システムをマウントする
8位 zip ファイルを圧縮する(拡張子.zip)
9位 chmod ファイルやディレクトリのアクセス権を変更する
10位 fsck ファイル・システムの検査と修復を行う
11位 route ルーティング・テーブルを表示・設定する
12位 iwconfig 無線LANインタフェースの参照・設定
13位 rpm RPMパッケージをインストール/アンインストールする
14位 crontab プログラムを定期的に実行するcrondの設定ファイルを編集する
15位 ps 実行中のプロセスを表示する
16位 lha ファイルを圧縮・展開する(拡張子.lzh)
17位 yum パッケージを取得してインストール/アップデートをする
18位 wget ファイルをダウンロードする
19位 ls ファイルやディレクトリの情報を表示する
20位 cp ファイルやディレクトリをコピーする