ある日突然サイトの更新担当になったとしよう。素材画像の最適化や編集作業もまかされた。しかしプロのデザイナーでもあるまいし、高価な画像編集ソフトの購入申請などできそうもない。という場合、頼りになるのがフリーソフトである。たくさんの選択肢があるが、有名な2作品を紹介しよう。

■The GIMP2.2 for Windows
http://gimp-win.sourceforge.net/stable.html

GIMPはオープンソースの画像編集ツールだ。選択ツールを駆使した画像のコラージュや、色補正など、プロ用製品と同等に活用できる。カラーパレットを最適化しつつGIF画像の書き出しができる点も特徴だ。Windowsに付属の「ペイント」ツールでも画像をGIF形式で保存できるが、こちらの場合画像が使用している色を無理やりGIFが保持可能な256色以内に変換してしまうため、色が変わったり、全体に砂をかけたような点が発生することもある。画像に使っている色に近い色でインデックスカラーパレットを構成すればこの不都合が避けられる。もっとお手軽にGIF変換したい場合はGIMPでBMP形式の画像を作成しておき、あとでpadie35のようなフリーの減色、GIF変換ツールを併用するのも手である。ちなみにGIMPを利用するにはGTK+ 2 Runtime Environmentをインストールしておく必要がある。

Windows以外のバージョンはこちらから
GIMP
http://www.gimp.org/

■Picasa
http://picasa.google.co.jp/intl/ja/

PicasaはGoogle提供の画像の管理と調整ツールである。無償ながら写真画像の補正機能が充実している。撮影状態が悪く色がにごったような写真を発色良く補正するといった操作が可能だ。GIFの書き出し機能がないので、JPEG画像だけ最適化できれば良いという人に向いている。操作がわかりやすいのも特徴だ。