2006年中に話題になったのでご存知の方も多いはず。ナイキジャパン×MSNの「キメワザバトル」。
あらためてふりかえってみると「自分だけの特技、決め技、一発芸を見せつけろ!」と題して、Webサイトで、総勢000映像投稿作品を集めたうえで、受賞した映像作品を編集して、CMにして放映とするというわかりやすく、シンプルな企画。
投稿するユーザから見れば、CMの出演のチャンス!という、本気の熱い映像コンテスト。企業ブランディングという視点からみれば、ナイキが何年にもわたって提唱している「JUST DO IT」のスローガンを、「地」のままで「実感」してもらえるまさにブランドを「実体験」してもらえる絶好のチャンス。そして、その熱いバトルの舞台が、このWebサイトというわけだ。
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実はこのWebサイト最初から熱い舞台だったわけではないようで、はじめのうちは、スポーツ練習風景程度の動画がアップされているに過ぎなかったらしい。
それがある日を境に、ヒートアップしていく。クチコミに、クチコミを重ね、投稿数が増えると、Webサイトが、盛り上がりを見せ、投稿される動画の質も量も劇的に変化し、進化していく。
これがインターネット、Webサイトの恐るべき力というべきか、ある日わっと、人気になる、ある日わっと、盛り上がる、そして、盛り上がりきる直前に、投稿が終了し、そんなの、知らなかった、俺も投稿したかった、と悔しがる人がでてくる。
だから「もういちど」開催してというコールが絶えないという。
ここでふと、気付く。つまり、このルールは 繁盛するお店と同じである。行列のできる店に、行列ができる、だから。儲かる。
この際、ブランディングとはなんだ、とかWebでのブランドの定義がなんだ、とかは置いておこうと思う。そう、「ブランディングの現在形」とは繁盛するお店をつくるということなんだと繁盛するお店をつくるのは、その利用者そのものなんだということを。
●今日のまとめ
繁盛するお店をするデザイン