Q：ファイルにアプリケーションを関連付けたい

ライター　福田和宏

2007.04.05

本記事は，4種類のシステム環境でテストしています。このアイコンは，次のディストリビューションとデスクトップ環境の組み合わせを指します。F：Fedora Core 5＋GNOME，V：Vine Linux3.2＋GNOME，S:SUSE Linux 10.1＋GNOME，K:KNOPPIX5.0.1＋KDE。アイコンが青い場合に記事が当てはまります。

A:　Windowsでは，ファイルをダブル・クリックすると，ファイルの拡張子ごとにあらかじめ登録されたアプリケーションが起動され，そのファイルを開いてくれます。これが拡張子の関連付けです。Linuxでも同様にファイル拡張子（またはMIMEタイプ）に関連付けられたアプリケーションが起動します。

　別のアプリケーションを関連付けたい場合は，次のように設定を変更します。

　FedoraおよびSUSEでは，設定したいファイル上で右クリックし，メニューから「プロパティ」を選択します。プロパティのウインドウで「開き方」タブをクリックします。すると，実行できるアプリケーションが一覧されます（写真1）。ここでアプリケーションを選択します。一覧に無いアプリケーションを利用したい場合は，「追加」ボタンをクリックして，目的のアプリケーションを追加します。

写真1●Fedora，SUSEでのファイルの関連付け

　Vineの場合は「ファイルの関連づけ」ツールで設定を行います。「アプリケーション」メニューから「デスクトップの設定」-「拡張設定」-「ファイルの関連づけ」を選択します。すると，ファイル形式の一覧が表示されます。目的のファイル形式を選択して「編集」ボタンをクリックし，ファイルの種類を編集します（写真2）。対象となる拡張子を追加したい場合は「ファイル名の拡張子」に新たな拡張子を入力します。実行するアプリケーションは「アクション」の「デフォルトのアクション」に設定します。登録されていないアプリケーションを利用したい場合は，「カスタム」を指定して，「実行するプログラム」にアプリケーションの実行コマンドを指定します。

写真2●Vineでのファイルの関連付け

　KNOPPIXの場合は「コントロールセンター」で設定します。メニューから「コントロールセンター」を選択し，左ペインにある「KDEコンポーネント」-「ファイルの関連付け」を選択します。右ペインにファイル形式が一覧されますので，この中から設定したいファイル形式を選びます。次に「一般」タブにある「ファイルパターン」に対応する拡張子を，「アプリケーションの優先度」に実行するアプリケーションを設定します（写真3）。一番上のアプリケーションが優先されます。ただし，FirefoxなどKDEアプリケーションでないソフトを選んだ場合は，上の操作に加えてさらに，「組み込み」タブにある「左クリック時の動作」で「外部ビューアでファイルを表示」を選択します。この作業をしないと，デスクトップ以外で設定が有効になりません。