本記事は,4種類のシステム環境でテストしています。このアイコンは,次のディストリビューションとデスクトップ環境の組み合わせを指します。F:Fedora Core 5+GNOME,V:Vine Linux3.2+GNOME,S:SUSE Linux 10.1+GNOME,K:KNOPPIX5.0.1+KDE。アイコンが青い場合に記事が当てはまります。

A: WindowsからLinuxにテキスト・データを移すと,文字が化けて読めなくなることがあります。これは,WindowsとLinuxが利用する文字の規格(文字コード)が合わないために発生します。WindowsではシフトJISが利用されており,FedoraではUTF-8,VineやSUSE,KNOPPIXではEUCが利用されています。また,改行コードも異なります(表1)。

表1●WindowsとLinuxの文字コードと改行コード
表1●WindowsとLinuxの文字コードと改行コード

 正常に表示させるには,この文字コードを合わせる必要があります。そのためには,nkfコマンドを利用します。Windowsから移行してきたデータ(例えば,data.txt)をFedora用に変換するには,次のようにします(以下,誌面掲載時の1段幅に合わせて改行してあるのでご注意ください)。

このように実行すれば,UTF-8に変換できます。Vine,SUSE,KNOPPIX用でEUCに変換するには,

と実行します。

 Linuxで作成したデータをWindowsで利用したい場合は,

と実行して,シフトJISに変換します。

 ファイルの内容だけでなく,ファイル名についても注意が必要です。日本語を利用しているファイル名は,Linuxに移行すると文字が化けるばかりか,操作できなくなることがあります。移行の際にはファイル名を半角アルファベットや記号のみに変更しておきましょう。