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本連載は,米Borland Softwareが提供する無償のWindows開発環境「Turbo Delphi」のプログラミングを基礎から解説していくものです。
第2回の今回は(1)手続きや関数を利用した「汎用化」,(2)イベントハンドラを利用した「効率化」,(3)デバッグツールを利用した「エラーの顕在化」――の三つをテーマに,またまた盛りだくさんでお届けしていきます。
今回も,一つの簡単なサンプル・プログラムを通して,これら三つのテーマを見ていきましょう。三つのテーマの解説はそれぞれ独立しています。まずはサンプル・プログラムを動かしてみて,あとはお好きなところから学んでいただければ幸いです。
ちょいエディタをつくる
さっそくですがサンプル・プログラムに挑戦してみましょう。今回作成するのは簡単なテキストエディタ,その名も「ちょいエディタ」です。以下の四つの機能を備えています。
- テキスト・ファイルを開く
- テキスト・ファイルとして保存する
- 入力した文字をすべて消す
- 文字列を入力して検索する
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図1●今回作成する「ちょいエディタ」 |
でも,今回扱うテーマを解説するには,なかなかよく働いてくれるアプリケーションです。ぜひ作って動かしてみてください。
製作作業に入る前に,プログラムを作る手順を軽くおさらいしておきましょう。大きく分けると(1)画面を作る,(2)コードを書く――の2ステップです。「画面を作る」は土台となる画面に,マウスでボタンなどの部品を配置していきます。(2)の「コードを書く」は,配置した部品の役目をプログラミング言語で書きます。
ではさっそく始めましょう。