中堅企業の運用管理ソフト利用実態(番外編)
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| 図1●運用管理ソフトの導入の有無(Nは有効回答数) |
調査は2006年7月から11月にかけて,年商50億円以上300億円未満の中堅企業5000社に対して実施した。該当企業に調査票を送付し,うち664社から回答を得た。
企業の年商規模別に運用管理ソフトの導入状況を見ると,年商100億円以上300億円未満での導入率は22.3%。これに対して,年商50億円以上100億円未満の企業の導入率はわずか10.9%で,年商100億円以上の企業の半分以下となる。
次に機能別に管理ツールの導入状況を示す(図2)。管理対象が幅広い「運用管理ソフト」より明確に答えやすいせいもあってか,導入率は全体的に高めとなっている。中でもバックアップ管理ツールは,46.9%の企業が「導入済み・構築中」である。これに「導入を検討している・関心がある」の16.3%,「導入の予定はないが,必要性は感じている」の26.0%を合わせると,ほぼ9割の企業が導入に前向きという結果が出た。中堅企業であっても,情報システムを運営する以上,バックアップ管理ツールは欠かせない存在になっていると言えるだろう。
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| 図2●機能別の運用管理ツール導入状況(Nは有効回答数) [画像のクリックで拡大表示] |
その他の機能別ツールの導入状況を見ると,ソフトウエア資産管理・配布管理ツールの「導入済み・構築中」が24.3%で,バックアップ管理ツールに続いている。「導入を検討している・関心がある」の19.7%,「導入の予定はないが,必要性は感じている」の36.9%を「導入済み・構築中」に合わせると,こちらも導入に前向きな企業の比率が8割以上に達する。パソコンソフトのライセンス管理やソフトウエア配布などの「IT資産管理」は,システム運用管理業務での必須要件になりつつある。
最後に「運用管理ソフト」の製品シェアを紹介する。製品シェアのトップは日立製作所のJP1で33.0%(図3)。富士通のSystemwalkerが24.3%でこれに続く。3位は日本IBMのTivoliだが,シェアは一桁台の7.0%にとどまっている。
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| 図3●運用管理ソフトウエアの製品別シェア(Nは有効回答数) |
企業の年商規模別に見ると,100億円以上300億円未満では日立のJP1が36.0%と,他社製品を引き離している。これに対して,年商50億円以上100億円未満では,JP1と富士通のSystemwalkerが24.1%の同率でトップに並んでいる。
以上の製品シェアについては,有効回答数が少ないため参考値としてお考えいただきたい。それでも,年商規模の大きな企業におけるJP1の強さが目立つ結果となっている。
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■伊嶋 謙二 (いしま けんじ) 【略歴】 ノークリサーチ代表。大手市場調査会社を経て98年に独立し,ノークリサーチを設立。IT市場に特化した調査,コンサルティングを展開。特に中堅・中小企業市場の分析を得意としている。 |