皆さんはPHPでプログラムを作る時、どんな開発環境を使っていますか?

今回は、emacsを使う場合に便利なtipsをご紹介します。

PHP開発で普段emacsを使う人はそんなに多くないと思いますが、使わないといけない状況になった時のために、知っておくと役に立つのではないかと思います。

[1]php-modeでカラフルに

php-modeを使うと、プログラム内の変数や関数が色分けされ、かなり見やすくなります。

やり方は簡単。

1.http://sourceforge.net/projects/php-mode/から最新のphp-modeをダウンロードします。

2.ダウンロードしたファイルを解凍して、解凍したディレクトリ内の php-mode.elをemacsのsite-lispディレクトリに配置します。 site-lispディレクトリは、Linuxだとディストリビューションによって異なり ますが、例えば、

/usr/share/emacs/site-lisp

などになります。

3.emacsを起動して、php-mode.elをバイトコンパイルします。 Alt と x を同時押ししてから、byte-compile-file と入力してEnter。 そしてphp-mode.elファイルを指定(例えば、/usr/share/emacs/site-lisp/php- mode.el)します。

4.ホームディレクトリの.emacsファイル(ない時は作ります)にphp-modeを使 用する設定を書きます。

.emacs
(load-library "php-mode")
(require 'php-mode)

これでPHPファイルを開いた時に、色分けされて表示されるようになります。 ならない場合は、.emacsに

(global-font-lock-mode t)
(require 'font-lock)

という2行を加えます。

また、次のような記述を.emacsに加えることで、インデントをタブにするか、ス ペースに置き換えるか、また、幅を何文字分にするかを設定できます。

(add-hook 'php-mode-user-hook
'(lambda ()
(setq tab-width 2)
(setq indent-tabs-mode nil))
)

tab-width で、タブ幅を指定しています。また、indent-tabs-mode を nil とす ると、タブはスペースに置き換わるようになります。 タブをスペースで置き換えたくない場合は、indent-tabs-mode t と記述します。

これだけでもずいぶん使いやすくなると思うので、ぜひ試してみてください。

[2]文字コード、改行コードを変えてファイルを再読み込みする

文字コードがうまく判別されずに、文字化けした状態でファイルが開かれてし まった場合、emacsでは次のようにして再読み込みします。

1.Ctl x 同時押し ->Enter -> c と入力後、正しい文字コード、改行コードを 指定してEnter 文字コードの指定 sjis, euc-jp など 改行コードの指定 文字コードの後に、-dos、-unix、-mac

入力例

sjis-dos, euc-jp-unix など

2.Ctl x 同時押し -> Ctl v 同時押し -> Enter これで、文字化けして読み込まれたファイルを再読み込みできます。