日経マーケット・アクセスの月次調査「日経マーケット・アクセスINDEX(日経MA-INDEX):企業情報システム」の2007年1月版では,情報通信製品/サービス・ベンダーとシステム・インテグレーター(SIer)の主要企業について,「強い存在感がある」「会社に勢いがある」と感じるかを聞いた。このうち主要SIer 15社への「存在感」「勢い」の評価を相関図の形にまとめた。

 「存在感」では,2006年10月調査と同じくNTTデータ(78.9%)が大塚商会(76.9%)を抑えてトップ。しかしこの両社は「勢い」の評価では中位~下位に沈んでいる(NTTデータ29.3%,大塚商会21.2%)。「存在感」と「勢い」の両軸で高い位置を占めたのは富士ゼロックス(存在感76.7%,勢い36.7%)とネットワンシステムズ(存在感73.3%,勢い36.7%)だが,この両社はくしくも有効回答数の下限ぎりぎりの30票。“両方の軸でバランスよく高い位置”にあるSIerの代表はオービック(存在感71.2%,勢い34.6%)と言えるだろう。

 この富士ゼロックス,ネットワンシステムズ,オービックは「勢い」の軸の2番手~4番手に位置する。この3社を上回り,「勢い」軸のトップに立ったのは富士ソフトで,存在感では57.4%と15社中15番目だが,勢いでは37.0%を獲得した。

◆注
 調査実施時期は2007年1月中旬,調査全体の有効回答は2523件,うち情報システム担当者の有効回答は548件。
 回答者が,対象SIerのビジネス領域と自分の職務領域に「接点がある」とし,かつ対象ベンダーについて「今後利用したい」「強い存在感がある」「会社に勢いがある」のいずれかを「はい」とした回答者の数nを100%とした時の比率。n=30以上を得たSIer15社のみを掲載した。

図●主要システム・インテグレーター15社に対するイメージ
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