図 パケット・サイズを変えながらpingコマンドを実行し最大MTUサイズを調べている画面
図 パケット・サイズを変えながらpingコマンドを実行し最大MTUサイズを調べている画面
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ping -M do -s パケット・サイズ IPアドレス

 通信相手と通信する経路上で,最大MTUを超えた部分があるとパケットのフラグメンテーションが発生し,通信ができなくなったり通信速度が低下したりします。このような事態を避けるには,あらかじめ最大MTUを調べておき,それより小さいサイズでパケットを送信します。

 最大MTUサイズを調べるには,-Mオプションでフラグメントを禁止しながら,-sオプションで送信するパケットのサイズを変えながらpingコマンドを実行していけば,最大MTUの値を特定することができます。徐々にサイズを大きくしていったとすると,途中で反応が戻ってこなくなる直前の値が,通信経路上の最大MTUサイズの制限値です。

 例えば,図のように1500バイトのパケットを送信したときには正常に通信が行われ,1501バイト送信した時にはエラーとすると,最大MTUサイズはヘッダー部分を除いた1472バイトと特定できます。