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知られざる実像(2) 30歳未満が全人口の6割以上、ソフト技術者は3本の指に入る人気職種ベトナムの特徴の一つに、若者が多いことがある。少子高齢化に悩む日本とは正反対だ。ベトナムの総人口は約8300万人強と、日本の3分の2程度。だが、全人口の実に6割強を30歳未満が占める。30歳未満だけで比べると、日本より1000万人も多い(図)。
そんなベトナムの若者にとって、ソフト技術者は建築家などと並び人気職種のトップ3に入る憧れの仕事だ。将来性がある、頭脳だけで勝負できる、技術の進化が早いので努力次第で新技術を次々に習得できる、といった点が人気の理由である。 ハノイ工科大学など超難関大学の成績優秀な学生の多くが、ソフト技術者を目指しソフト/情報サービス業界に入ってくる。「ソフト開発を通じて産業の発展に貢献したい」、「国を豊かにしたい」といった志を持つ若者が、ベトナムのIT産業を支えているのだ。 超難関大卒の理系エリートがソフト技術者にただし、日本語が話せる技術者の数は、現時点で中国のソフト/サービス産業には及ばない。そのギャップを少しでも埋めようと、多くのシステム・インテグレータが、日本語教室を開くなどして、技術者に日本語を習得させるのに必死となっている。 最たる例は、ベトナム最大手のFPTソフトウェアである。同社はグループ企業が運営する日本語教育専門学校を使い、多くの技術者に日本語の読み書きや会話を習得させている。システム開発の激務に追われながら、1回2時間の講義を1週間に3回受ける技術者もいる。
次回からは5回にわたり、FPTソフトの実力ぶり、エリート育成の仕組みなどを紹介する。 連載新着連載目次へ >>
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