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「失敗」から学ぶ合格の秘訣 IT資格不合格体験記

第1回 テクニカルエンジニア(データベース)試験

限られた時間での解答がもとめられるからこそペース配分が重要!

2007/03/01 ITpro

 私が最初入社した会社で,初めて配属となったプロジェクトが証券系システムであった。当時は証券系のシステムといえばデータベースは「Sybase」が主流であったが,Oracleのシェアが拡大する中で,ちょうどSybaseからOracleへの移行段階に携わることができた。

 比較的Oracleを自由に触ることのできる環境にいられたこともあって,「ORACLE MASTER Gold 8」の資格を取得することができた。今思えば,私がデータベースに対して興味を持ったのはこのころからと言える。

初受験,しかし結果は不合格・・・

 私が,情報処理技術者試験の一つである「テクニカルエンジニア(データベース)試験」に初めて挑戦したのは2004年。最近は便利なもので,合格発表の日には,オンラインで成績紹介まで行ってもらえる。初受験ながらそこそこの手ごたえを感じていた私は,期待に胸を膨らませながら結果を確認した。残念ながら結果は不合格だったが,採点自体は午後II試験まで進み,スコア的にも合格ライン(600点)まで40点ちょっとであった。

 改めて,テクニカルエンジニア(データベース)試験について振り返ると,午前問題については苦も無く突破できた。同じく情報処理技術者試験の一つ「ソフトウェア開発技術者試験」と比べても難易度はそれほど変わらないし,問題配分的にも半分近くがデータベース関連の問題であるため,かえって簡単に感じるほどだった。

 しかし,午後の試験はそうもいかない。私の場合,特に午後I試験での解答スピードが問題だった。

 午後I試験は4問中3問の選択問題。試験時間は90分なので1問当たりにかけられる時間は単純に考えて30分程度。問題を読解する時間,解答を記入する時間(データベースの試験はこれまで受験してきた試験に比べると記述量も多い)を考えると,熟考している時間なんてない。つまり,午後I試験をパスするには,確かな経験と知識から即座に解答が浮かんでくるようでなければならないのである。

 初受験では問題に恵まれたこともあり,時間に余裕は全く無かったものの,スコア的には午後I試験は合格点を大きく上回ることができた。とはいえ,次に同様の結果を出せる自信は無い。これまでデータベースの設計・構築・運用いずれも携わったことのない私にとって,ジックリ考えれば解ける問題も90分という限られた試験時間での解答は,困難なものであった。

 もちろん午後II試験だって易しくない。2問中1問選択。試験時間は120分で,午後I試験とは異なり考える時間は十分にあるが,やはり難度は上がる。難しいと感じる要素の一つは長文。内容を把握し,理解するのが大変なのだ。しかし問われる内容はあくまで午後I試験の延長線上にあると感じた。しっかり対策すれば,きっと合格圏内まで行けるに違いない。

初心に戻って勉強し直すことに

 経験は経験を積むことでしか獲得できない。が,机上でも知識だけは身に付けられる。私は,初心に戻って勉強し直すことにした。それと平行して過去問題の傾向についても見ていると午後I試験の問1については毎年問題が酷似していることに気付いた。これは“おいしい問題”だ。問われる内容さえ分かっていれば解答ミスも無くせるし,時間短縮も可能である。私はこの問題を20分で解き,10分のバッファを作ることを目標とした。従属関係と第一正規形~第三正規形の明確な違いを把握していれば解ける問題だ。難易度はごくごく低い。時間的に余裕を作り出せれば,午後I試験は何とかなる。

 最後に午後II試験だが,先にも述べたとおり,時間は十分にある。そこで私は問題の選定に時間を割くことにした。約10分をかけて問題冊子をザァーっと見て,より自分に合った方の問題を選ぶ。読解にも60~70分程度かける。この時に,平行して設問に目を通すことが大事である。設問を意識しながら本文を読むのと,そうでないのとでは,着眼点が変わってくるからだ。そして,解答して余った時間は徹底的に見直しを行う。

 そして,翌年の2005年に2度目の挑戦!結果は合格。対策の効果もあり,午前・午後I試験はある程度の余裕をもって通過。午後II試験もギリギリだがなんとか手が届いた。

初受験の皆様へ

 テクニカルエンジニア(データベース)試験を受けようと考えている読者の皆様は,きっとある程度詳しい方に違いない。それどころか絶対の自信を持っている方もいるだろう。

 私は,自分自身の経験から,初受験の方には,(誰であっても)受験対策のなるべく早い段階で,一度過去問題をキッチリ時間を計って解いてみること勧める。

 私のように全体的なペース配分の部分で気付くところがあるかもしれないし,ベンダー試験との出題内容のギャップに頭を悩ませる方もいるかもしれない。人それぞれ気付くところがあるだろう。とにかく「相手を知らないと攻略も難しい」ということだ。

 ともあれ,私は2度の受験でテクニカルエンジニア(データベース)試験の資格を得ることができた。資格を取得したことで,少なからず周りの私を見る目が変わったと感じる。しかしながら,私が上記に書き連ねてきた内容はいささか資格を取ることに特化しており,本当の意味で力をつけるのはこれからである。

 幸い,資格取得の効果もあってか,最近では業務でデータベースを扱う機会にも恵まれるようになってきた。近い将来データベース周りの設計(特に内部設計部分)面で強みを発揮できるよう力を蓄えていきたい。


試験概要:テクニカルエンジニア(データベース)試験
経済産業省が実施する情報処理技術者試験の一つ。情報処理技術者試験の歴史は古く昭和44年までさかのぼる。プログラマの認定制度として発足し現在に至るまで,技術者の育成に貢献するとともに,客観的評価の物差しを提供してきた。国内での認知度・評価は非常に高く,個人として評価されるだけでなく,企業内にどれだけ取得者がいるかで案件の受注にも大きく影響することがある。テクニカルエンジニア(データベース)試験は1994年より新しく設けられた試験区分で,主に情報システム基盤の構築・運用に携わるデータベース技術者を対象としている。


田嶋 益光(たじま ますみつ)
専門学校卒業後,1997年4月~2002年3月,中規模ソフトハウスに勤務。主に証券系システムにてゲートウエイ・プロセスなどの設計/製造などを行う。その後,2002年4月~2004年3月までの2年間,教育機関にて学生の育成に尽力。2004年4月以降は,再びIT業界に戻り,システムの方式設計業務に従事。現在は,某企業の社内システムのサーバー設計~運用業務までを行っている。保有資格は,第2種情報処理技術者試験,ソフトウェア開発技術者試験,テクニカルエンジニア(データベース)試験,SJC-P(Sun Certified Programmer for the Java Platform),ORACLE MASTER Gold 8。

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