図1 arp -aでキャッシュの内容を表示した画面
図1 arp -aでキャッシュの内容を表示した画面
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図2 arp -eでキャッシュの内容を表示した画面
図2 arp -eでキャッシュの内容を表示した画面
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arp -a
または
arp -e

 ネットワークを使っていると,同じIPサブネット内の特定のPCのみ通信が突然切断されてしまう,あるいはつながったりつながらなかったりするといった事象が発生することがあります。このような場合は,IPアドレスが重複している可能性があります。そのため,まずarpコマンドでマシンのMACアドレスが通信したいマシンのMACアドレスになっているかどうかを確認することがトラブルシューティングに有用です。

 ARPキャッシュの表示には,単にarpコマンドと入力するか,arp -aまたはarp -eと入力します。arp -aと実行するとキャッシュの内容をBSD形式で表示します(図1)。arp -eと実行するとキャッシュの内容をLinux形式で表示します(図2)。

 表示された内容を見て,MACアドレスが意図したものとなっているかどうかを確認しましょう。なお,MACアドレスがincompleteとなっている場合は,MACアドレスの取得自体に失敗しています。特殊な設定を行なっていない限り,これは該当のIPアドレスを持つホストが存在しないことを意味します。