写真1 送信者順に並べる
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写真2 送信者別に折りたたんで表示する
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写真3 メール一覧の表示項目を追加する
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写真4 “Hello”というキーワードでメールを絞りこんだ
写真4 “Hello”というキーワードでメールを絞りこんだ
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写真5 複数の条件を組み合わせてメールを検索する
写真5 複数の条件を組み合わせてメールを検索する
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写真6 検索フォルダで,検索条件を保存できる
写真6 検索フォルダで,検索条件を保存できる
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写真7 「新しい検索フォルダ」ダイアログで名前を設定
写真7 「新しい検索フォルダ」ダイアログで名前を設定
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写真8 迷惑メールと判断された受信メッセージを自動削除する
写真8 迷惑メールと判断された受信メッセージを自動削除する
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写真9 取り除きたいメールに迷惑メール・マークを付ける
写真9 取り除きたいメールに迷惑メール・マークを付ける
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写真10 迷惑メールと判断されたメールは,自動的に「迷惑メール」フォルダに移動
写真10 迷惑メールと判断されたメールは,自動的に「迷惑メール」フォルダに移動
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 本連載では,「Thunderbird 1.5」の基本的な機能を紹介していく。第1回は,ThunderbirdをLinuxディストリビューション「Fedora Core 6」にインストールする方法と基本設定を紹介した。今回は,メールを分類する機能と,迷惑メールを自動的に振り分けるフィルタ機能の使い方を紹介する。

 インターネット利用が当たり前になり,毎日大量のメールをやり取りするようになると,効率よくメールを処理する手段が必要になる。そのため,Thunderbirdには,大量のメールをさまざまな形式で分類して表示する機能が備わっている。

 また,最近では,メールによる情報交換が限界に近づいていると言われるほど,迷惑メール(Spam)が増えている。Thunderbirdには,この迷惑メールのパターンを学習して自動的に振り分ける,迷惑メール・フィルタ機能が備わっている。

 (1)メールの分類機能と,(2)迷惑メール・フィルタ機能を活用して,メールを効率よく処理できるようになろう。

メール一覧を並び替える

 画面右上のメール一覧は,見出しをクリックすることで並び替えができる。例えば,“件名”という見出しをクリックすると件名順になり,“送信者”見出しをクリックすると,送信者順に表示される(写真1)。再度クリックすると,昇順・降順の切り替えができる。

並び替えをグループ化する

 さらに,メール一覧を見出しでグループ化できる。例えば,送信者別に折りたたんで表示できる(写真2)。この表示形式にするには,次のように操作する。

(1)「表示」→「並べ替え順序」→「グループ化」
 元に戻すには,「表示」→「並べ替え順序」→「非スレッド」を選択する。

表示する項目を追加する

 メール一覧では,表示項目を追加できる。これには,見出し右端のボタンをクリックする(写真3)。

キーワードから検索する

 受信した大量のメールから目的のものを探し出すには,「検索バー」を使う。画面右上に表示された検索バーにキーワードを入力すると,該当する件名または送信者だけを一覧表示してくれる(写真4)。

 一覧表示を元に戻すには,検索バーの[×]マークをクリックする。絞り込み条件は,虫眼鏡マークをクリックすることで変更できる。

複雑な条件で検索する

 複雑な条件で検索する場合は,「メッセージ検索」機能が便利だ。この機能では,複数の検索条件を組み合わせて実行できる(写真5)。メッセージ検索は,次のように操作する。

(1)「編集」→「検索」→「メッセージを検索」を選択する
(2)検索条件を設定する
 例:「件名」「が次を含む場合」「Hello」
(3)必要であれば,検索項目を追加するため,「+」ボタンをクリックする
(4)「検索」ボタンをクリックすると,検索結果が表示される

検索条件を保存する検索フォルダ

 このような複雑な検索条件は,「検索フォルダ」として保存できる。保存された検索フォルダは,左枠にフォルダとして表示される。検索フォルダをクリックすると,メール一覧に最新の検索結果が表示される(写真6)。

 検索条件を検索フォルダとして保存するには,先ほどの「メッセージの検索」ダイアログで次のように操作する。

(1)「メッセージの検索」ダイアログで「検索フォルダとして保存」ボタンをクリックする
(2)「新しい検索フォルダ」ダイアログが表示されたら,“名前”を入力し「OK」ボタンをクリックする(写真7

迷惑メールを自動削除に設定する

 Thunderbirdの迷惑メール・フィルタは,学習機能を備える。ユーザーが,取り除きたいメールを指定すればするほど,フィルタの識別精度が向上していく。

 この学習機能により,(以前に指定したメールと)よく似た内容の迷惑メールを受信した場合に,自動的に削除できる。実際に迷惑メールを削除するには,次のように設定しておく。

(1)「ツール」→「迷惑メールフィルタ」を選択する
(2)「迷惑メールフィルタ」ダイアログで,「迷惑メールと判断された受信メッセージを次のフォルダに移動する」をオンにする(写真8
(3)「OK」ボタンをクリックする

迷惑メールを分類する

 迷惑メールのパターンを学習させるには,次のように操作する。

(1)メール一覧で,取り除きたいメールの迷惑メール欄をクリックする(写真9
(2)すべてのメールを処理したら,「ツール」→「迷惑メールとマークされたメールを削除する」を指定する

 この操作を繰り返すことで,Thunderbirdが迷惑メールのパターンを学習していく。

削除したメールを元に戻す

 自動削除された迷惑メールは「迷惑メール」フォルダに,手動で削除したメールは「ごみ箱」フォルダに格納されている(写真10)。誤って削除されてしまったメールがあったら,次の操作で元に戻すことができる。
(1)元に戻したいメールを右クリック→「メッセージを移動」→「ローカルフォルダ」→「受信トレイ」を指定する