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Windowsテクノロジ徹底解説

サーバーの概念を一新する「Windows Home Server」,最速プレビュー

Paul Thurrott 2007/01/19 ITpro

写真1●2007 International CESに米Hewlett-Packardが出展した「HP MediaSmart Server」
 米Microsoftが「2007 International CES」で,長いあいだ期待されていた「Windows Server 2003 R2」ベースの家庭用サーバー製品「Windows Home Server」をようやく発表した。Windows Home Serverは,サーバー管理の複雑さを排除し,提供する機能をストレージやファイル共有,遠隔アクセスに絞った製品である。2006年12月にMicrosoftが開催した説明会の内容を元に,同製品の機能を紹介しよう。

 Windows Home Serverは「Q」という開発コード名(それ以前の開発コード名は「Quattro」)がついていた。開発に2年半をかけて,「ママにだって使える」(Microsoft)ほど単純であると同時に,面倒な操作にうんざりしたパワー・ユーザーを満足させるだけの強力な機能を両立させるユーザー・インターフェース(UI)に到達したという。唯一の短所はベータ版が公開されていないことだ。Microsoftは公開ベータ版を提供する代わりに,2月下旬に非公開ベータ版を社外へリリースし,2007年下期の出荷を目指す。Windows Home Serverはパッケージ版に加えて,プリインストール・モデル(写真1は2007 International CESに米Hewlett-Packardが出展した「HP MediaSmart Server」)も販売される予定だ。

「家庭向けサーバー」に興味のあるユーザーは4000万人

 「家庭向けサーバー」という製品の市場規模について考えるのであれば,この種の製品をほしがったり活用できたりするユーザーの人数を検討する必要があるはずだ。Microsoftによると,Windows Home Serverの市場規模は非常に大きいという。ブロードバンド接続が可能で,かつ2台以上のパソコンを持っている家庭ユーザーは,全世界に4000万人以上いる。こうしたユーザーは,デジタル化した思い出(写真やビデオ)や,仕事用・個人用の文書ファイル,財務データなどの大切なデータを,パソコンに保存している。

 問題になっているのは,大切なデータの保存にパソコンを使うユーザーが増えるほど,全体的にユーザーの技術レベルが低下することであり,それに伴い製品も技術に疎い一般的なユーザーの要求に応える必要性が高くなる点だ。そのためWindows Home Serverは,平均レベルのユーザーの要求に対応すると同時に,(この記事を読んでいるような)上級ユーザーにも対応しなければならない。

Microsoftの予測では,Windows Home Serverの最初のバージョンを入手するのはパソコン・マニアばかりだ。しかしWindows Home Serverを手に入れたマニアは大いに気に入り,ほかの人々にどんどん勧めてくれるだろう。つまりWindows Home Serverは,まずはマニアを満足させる製品になる必要がある。

ユーザー・インターフェースを大幅に簡略化

 開発に2年半以上かけ,Windows Home ServerはUIを大幅に簡素化した。Windows Server 2003 R2がベースであるにもかかわらず,Windows Home Serverは非常に単純で,タブ形式のUIを備える(写真2)。しかもUIの文章は簡単で分かりやすく,操作するボタンなども少ない。答えに窮する質問が表示されることもなく,スペース・シャトルどころか自動車のダッシュボードよりもシンプルな構成となった。筆者は,サーバーを家庭ユーザーに売り込むなど夢のような話だと思っているが,UIを見た限り,Microsoftは成功するかもしれないと思い出している。

写真2●Windows Home Serverにネットワーク経由でアクセスした場合のトップ画面
[画像のクリックで拡大表示]

 Microsoft製品マネージャのTodd Headrick氏は2006年12月に行われたWindows Home Server説明会のなかで,「Windows Home Serverでギーク(パソコン・オタク)を喜ばせるつもりはない」と筆者に話した。「われわれは,ある問題を解決できるよう製品を設計した。家庭ユーザーのほとんどは,IPアドレスはおろか,自分が契約しているISPすら知らないという問題だ」(Headrick氏)。だからWindows Home Serverを複雑過ぎる製品にしては駄目だというのだ。

最大の目玉はバックアップ機能

 このような家庭ユーザーを想定すると,パソコンに関する最大の問題は当然バックアップになる。誰もがバックアップの必要性を知っているが,定期的に実行しているユーザーはごく少数だ。そのためほとんどのユーザーが,ハードウエアの重大な故障に出会い,数カ月分,もしくは数年分のデータを失う体験をして初めて,バックアップに手を焼くようになる。そこでMicrosoftは,Windows Home Serverの最初のバージョンでこの問題の解決に取り組み,バックアップをWindows Home Serverの中核機能とすることに決めた。サーバー側に導入したストレージに関する多くの革新により,バックアップ作業がこれまでより簡単になる。

 もちろんファイル共有機能も,Windows Home Serverの重要な機能である。Windows Home Serverは家庭内ネットワークでデータのハブとして機能し,「Windows Media Center PC」「Xbox 360」「Windows XP」「Windows Vista」「Windows Mobile」「Zune」などあらゆる機器とつながる。「Windows Media Connect」ベースの共有技術を採用するが,現在Windowsネットワークを使っている家庭ユーザーのほとんどは,間違いなくこの技術になじみがないだろう。

 Windows Home Server上のデータは,家庭ネットワークだけでなくインターネット経由で外部からもアクセスできる。MicrosoftはWindows Home Serverのユーザーに対してドメイン・ホスティング・サービス「Windows Live Domains」を提供して,IPアドレスではなくドメイン名によって,外部からホーム・ネットワークに簡単にアクセスできるようにする。

 以下の各セクションで,これら機能を詳しく解説しよう。

重複ファイルを除いてイメージ・バックアップ

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