<b>図1</b> Fedora Core 6をインストールした直後の/etc/crontabファイルの内容
<b>図1</b> Fedora Core 6をインストールした直後の/etc/crontabファイルの内容
[画像のクリックで拡大表示]
&lt;b&gt;図2&lt;/b&gt; /etc/crontabファイルの基本書式
<b>図2</b> /etc/crontabファイルの基本書式
[画像のクリックで拡大表示]

 cron(クーロン)は,定期的にジョブを実行するための機能です。cronを利用するには,crondサービス(cronデーモン)が動作している必要があります。通常はLinuxのインストール時に導入され,自動的にcrondが稼働するように設定されています。

 crondの稼働は,「$ service crond status」で確認できます。稼働していなければ,管理者権限で「# service crond start」と実行します。

 管理者権限で定期実行させるジョブを設定する場合は,設定ファイルである/etc/crontabを直接編集します。図1は,Fedora Core 6をインストールした直後の/etc/crontabファイルの内容です。各行の書式は,図2を参照してください。

 一般ユーザーが定期実行するジョブを設定する場合は,各ユーザーに用意されたcrontabファイルを編集します。この場合は,「$ crontab -e」で編集を行うのが一般的です。

 ファイルの書式は,/etc/crontabファイルとほぼ同じですが,ユーザー名の指定ができません。記述した内容は「/var/spool/cron/ユーザー名」というファイルに記録されます。一般ユーザーにはこのファイルに対するアクセス権が割り当てられていません。内容の確認は「$ crontab -l」で行います。管理者権限で実行すると,全ユーザーの設定が確認できます。