「ユーチューブ」は、米ユーチューブ社が運営する動画共有サイトです。会員になれば、誰でも動画像ファイルをアップロードできます。一方、動画の閲覧は、会員でなくても可能です。サービスを利用するのに、料金はかかりません。

 ユーチューブ社によると、2006年4月時点で登録されている動画ファイルの数は約4000万本。ネットレイティングス(東京・渋谷)の調べによると、同3月に日本からのサイト訪問者は212万人。日本国内のインターネット利用者全体における利用率が5.2%にも及んでいるといいます。

 2005年にサービスを開始して以来、たびたび著作権侵害の問題が指摘されており、日本音楽著作権協会(JASRAC)が調査に乗り出したり、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が会員企業が権利を持つコンテンツの削除要請を検討するといった動きがあります。一方で、映画会社が予告編を登録するなど、プロモーションや販促に利用する企業も現れています。日本でも、ローカル局の東京メトロポリタンテレビジョン(東京・千代田)が8月末から、放送した番組を公開しています。

 課題含みではありますが、ロボット型検索エンジンのGoogle(グーグル)などと同様に、コンテンツ業界に大きな影響を及ぼすインターネットのインフラになりつつあることは間違いありません。