この連載では,ウィルコムの携帯端末「W-ZERO3」(OS:Windows Mobile 5.0)で動作する,自作の超小型BASICインタプリタ「ワンべぇWM(Windows Mobile)」と,それを開発する過程で遭遇した様々な技術トピックを説明する。

 ワンべぇWMはいくつかの理由からC(一部C++)によって開発されているため,この連載はCによるW-ZERO3(またはWindows Mobile)開発テクニックの解説という側面も持つ。これは,Win32 APIを直接呼び出す生APIプログラミングの世界である。

 Cで記述されたBASICインタプリタを作った理由は,極論すれば一つしかない。それが自分にとって面白い作業だったからだ。実用性,効率性に関係なく,自分がおもしろいと思ったことをとことんやる──それが「コンピュータ・ホビイスト」の本分だ!

第1回 あえて非効率の価値を探る──なぜW-ZERO3でCとBASICなのか 
第2回 モバイルで増幅される,生APIプログラミングの魅力と価値! 
第3回 避けられない問題! UnicodeとシフトJISの折り合いをどう付けるか? 
第4回 x86ソース資産につきまとうメモリー・アラインメント問 
第5回 Windows Mobileで使える関数/使えない関数 

第6回 Windows Mobile専用機能を盛り込む