アイ・ピー・ビジョン CTO 三浦 雅孝 |
相手の顔などを写すTV電話機。SIP電話でも、製品が続々登場している。こういったTV電話機がSIPサービスに接続できるかを試してみた。監視機能も備えており、使い勝手はありそうである。また、無線IP電話機も試してみた。
TV電話機能のついたSIP電話機で注目してほしいのが、米Grandstream Networksが3月に発表した「GXV-3000」である。同社はSIP電話機メーカーとしては老舗であり、ビジネスからコンシューマまでの数々のSIP電話機を製品化している。
写真1●H.264ビデオをサポートするGrandstream製「GXV-3000」 [画像のクリックで拡大表示] |
TV電話機Grandstgream製「GXV-3000」を使ってみる
GX-3000をSIPサーバーに登録して、接続してみる。デフォルトでDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)が有効となっており、LANに接続すれば、自動的にIPアドレスが振られる。設定は、Webブラウザでアクセス(図1、図2)、または電話機のディスプレイに表示されるメニューと本体のキーを使うことによって行う。
図1●アカウントごとのSIP情報の設定画面 [画像のクリックで拡大表示] |
図2●共通項目の設定画面 [画像のクリックで拡大表示] |
Acount1~3があり、同時に3つのアカウントを設定できるのは便利である。社内SIPサーバーと外部のSIP電話サービスに同時に接続できる。どのAcountを使って発信するかは、電話機の上部にあるLine1から3つのキーで選択する。
まずは、接続するSIPサーバーのアカウントを設定し接続をしてみる。何の問題もなくTV電話として接続できた。
写真2●TV電話の通話中画面 |
画面の左上に、自分の画像がピクチャ・イン・ピクチャで表示される。現在使用中の音声コーデック、動画コーデック、転送レート、フレームレートなどの情報がスーパーインポーズで表示される(写真2)。