図 Windows Server 2003 SP1でDNSテストを実行してファイルに保存した結果を確認しているところ
図 Windows Server 2003 SP1でDNSテストを実行してファイルに保存した結果を確認しているところ
[画像のクリックで拡大表示]

dcdiag /test:DNS /e /v /f:logfile.txt

 Active Directoryを運用していく上でDNSは非常に重要です。このDNSの状態を確認するにはdcdiagコマンドを使うのが便利です。

 特に,Windows Server 2003 SP1のサポート・ツールのdcdiagコマンドでは,このDNSに関する詳細な診断を実行するDNSテストが実行できます。それ以前のバージョンのWindowsサーバーのdcdiagコマンドでも,ConnectivityやRegisterInDNSといったDNS関連の診断をするテスト項目はありましたが,DNSテストならばより広範囲で診断できます。

 DNSテストで実行できるテストには,「/DnsBasic(ネットワーク接続,DNSクライアント構成,サービスの状態,ゾーンの存在などの基本的な構成を確認する)」,「/DnsForwarders(/DnsBasicに加えてフォワーダの構成を確認する)」,「/DnsDelegation(/DnsBasicに加えて委任が適切であるか確認する)」,「/DnsDynamicUpdate(/DnsBasicに加えて動的更新が可能か確認する)」,「/DnsRecordRegistration(/DnsBasicに加えてAレコードやCNAMEレコードおよび既知のSRVレコードの登録状態を確認する)」,「/DnsResolveExtName(/DnsBasicに加えてイントラネット名とインターネット名の名前解決可否を確認する)」,「/DnsAll(DnsResolveExtName以外の全てのテストを実施する)」の7種類があります。コマンド実行時に特に指定しなかった場合は,/DnsAllが指定されたものとして実行します。

 なお,DNSテストでは実行結果の最後に各テストの結果が一覧表示されるので,まずは結果の一覧を確認し,問題(FAILと表示されます)があればそのテストの詳細な結果を確認し,対処するという使い方ができます。そのため,まずは全てのテストを実施して,その結果をファイルに保存するのがよいでしょう(図)。