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最新Windowsセキュリティ事情

ITpro

Microsoftがクライアント用セキュリティ・ツールを相次ぎリリース

2006/12/06
Paul Thurrott

 米Microsoftは現在,「Trustworthy Computing(信頼できるコンピューティング)」という取り組みを行っている。進行中のソフトウエア開発をいったん停止し,製品をより安全にするためのコードのチェックを実施したほか,クライアント用のセキュリティ・ツールのリリースも始めている。最近も,いくつかのクライアント用セキュリティ・ツールの新版がリリースされたので,それらをまとめてみよう。

Windows Defender

 スパイウエア・対策ソフトである「Windows Defender」は,Microsoftが2004年12月に買収したGIANT Company Softwareが作っていたプログラムである。筆者はGIANT Antispywareの大ファンであった。信じられないほど長い開発期間を経て,MicrosoftはGIANT AntispywareベースのWindows Defenderの最初の製品バージョンを,11月についに出荷した。これはx64バージョンを含むほとんどすべてのWindows XP/Windows Server 2003に対応する。Windows Defenderはシステムに常駐し,静かに役割を果たし,本当に大変な事態が発生したときにのみユーザーの作業を中断する。これは,他のセキュリティ・ソリューションも見習おうと努力している使い勝手である。

 Windows DefenderはWindows Vistaに標準搭載されている。Windows Vista版には,PC起動時に自動的に起動するアプリケーションやサービスを調査し,不要なものを無効化する便利なインターフェースも搭載されている。余分な機能に思われるかもしれないが,ヘルプデスクの費用が高かったり,ユーザー・サポートが行き届いていなかったりするSOHOのようなPC環境では,有用な機能だと言えるだろう。

 もっとも,Windows Defenderはこのような小規模環境よりも,大規模環境で有用である。複数のスパイウエア対策ソフトを並列でうまく活用できるため,どのような規模の組織でも簡単に使用できる。Windows Defenderは無償で提供され,良く吟味されており,Windowsにスマートに統合される。

Windows Live OneCare 1.5 Beta

 筆者にとって「Windows Live OneCare」は,仮想的なITサポート・スタッフのような存在である。Windows Live OneCareが提供する管理サービスは,個人やSOHOを対象にしたもので,複数のPCに対して適用可能なサービスを安価に提供することによって,既存のセキュリティ対策ソフトの概念を覆そうとしている。Windows Live OneCareを導入すると,スパイウエア対策機能,ウイルス対策機能,双方向のファイアウオール機能,完全自動のバックアップ・リストア機能が利用できる。

 Microsoftが11月にリリースした次期バージョンである「Windows Live OneCare 1.5 Beta」は,性能が劇的に向上しており,より多くのユーザーが利用できるようになっている。Windows Live OneCare 1.5のスパイウエア対策機能とウイルス対策機能はより統一感が向上し,バックアップの機能は追加され,Windows Vsitaでも利用できるようになった。

 Windows Live OneCareに関する最もうれしいニュースはその価格だ。Windows Live OneCareは現在約30ドルで販売されており,この価格で最高3台までのPCにインストールできる。ところがWindows Live OneCareは,しばしば20ドル未満で販売されている場合もあり,しかもMicrosoftは現在,インストールできるPC数を制限する操作を行っていないのである。この金額でITスタッフを探してみれば,いかに安価であるかが分かるだろう(日本ではWindows Live OneCareは2007年1月30日に発売され,価格はパッケージ版が6500円,ダウンロード版が5500円である)。

Internet Explorer 7.0

 Internet Explorer(IE) 6.0はセキュリティぜい弱性があまりに多かったので,IE 6.0を批判することだけを仕事にできたほどだ。しかし,認めるべきことは認めなければならないだろう。Service Pack 2を適用したWindows XPや,Service Pack 1を適用したWindows Server 2003で利用できるIE 7.0は,Webブラウザの社会的地位を向上させる上での大きな一歩である。確かに数多くの機能拡張が行われているが,セキュリティ面から見た場合も,IE 7.0にアップグレードした方が無難だ。

 IE 7.0はIE 6.0から劇的にセキュリティが向上している。予想外のインターネットの互換性の問題に遭遇しなければ,できるだけ早くアップグレードすべきだろう。それによって何らかの苦しみはあるかもしれないが,IE 6を自分の環境からきっぱり取り除くことによって得られる心の平安がそれを埋め合わせて余りあるだろう。

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