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デジタルを楽しむ

第26回 音のよいCD-Rシステムを自作するオーディオ・マニアを訪問

石塚 朝生 2006/12/05 ITpro

 前回,CD-Rドライブによって,同じデジタル・データでも音が変わることを紹介した。ここで肝心なことは,販売されているCDは永遠のものではないということだ。実際,筆者が所有するCDの中には,アルミ蒸着層に湿気が5年ほど前に侵入し,真っ黒になってしまったものがある。このCDは,CDが登場した初期のドイツArchivのBach全集(輸入盤)である。また,使用頻度の高いCDは,どうしても表面に傷がつきやすく,傷が大きくなると,再生時にノイズが発生したり,再生が全くできなくなってしまうことがある。傷を削り取る装置で修復を試みても,効果が無い場合もある。

 この問題は,CDをCD-Rにバックアップすることで解決できる。しかも,前回紹介したように,高音質で書き込めるCD-Rドライブを使えば,元のCDよりも音がよくなることがあるのだ。Premium2の販売台数から推測すると,大切なCDコレクションを,このようなCD-Rでバックアップを取るハイエンド・ユーザーは万の単位で存在している。

 シナノケンシのPlextorブランドの書き込みドライブで高音質のCD-R書き込みを実現しているグループが集まっているBBSに「webcoms ハマリモノ BBS」がある(COLT-T's webcomsに「ハマリモノ BBS」へのリンクがある)。このBBSの常連住人である多田 信一氏(BBS名TADSIN)のCD-Rシステムとオーディオ・システムを拝見・拝聴させていただいた。


図1●多田 信一氏

 多田氏のシステムは都内某所のご自宅に設置してある。ハンドル名がTADSINなのでてっきりPioneer TADスピーカの愛用者かと勝手に想像していたが,JBLのユーザーであった。多田氏はもっぱらジャズとポップスがお好きで,Santanaのデビュー・アルバムの米国初回プレス・レコード,Stylisticsの「The Greatest Hits of the Stylistics」レコード,Dave Grusinの「Discover Again」レコード,Thelma Houstonの「I've Got the Music in Me」レコード,Jennifer Warnesの「The Well」SACD,Beth Nielsen Chapmanの「Greatest Hits」CDなどを聞かせていただいた。

 多田氏のオーディオ・システムの詳細は次のようになっている。ハイエンド自作派のシステムだ。多田さんの工作技術,ハンダ技術の高さには,ただただ感心した。ここには,2チャネルのピュア・オーディオ・システムだけを紹介しており,シアター・システムは割愛した。

◆SACD/CDプレーヤ SONY SCD-1

◆DAC 自作用藤原DAC基板を使って自作したもの。PCM1704Kを16個使用した4パラ差動構成。I/VはOPA627。抵抗はVishay。DSIX(Digital Signal Isolation Exciter。デジタル・リンクする機器の信号ループをアイソレーション・トランスにより電気的に分離してノイズの相互干渉をカットした上で,デジタル矩形波の立ち上がりのスピードを表すスルー・レートを通常デジタル・ケーブル伝送の約5倍に波形生成し,伝送エネルギーを約12倍に増幅する回路)を内蔵

◆アナログ・プレーヤ Micro BL-101ターン・テーブル+SAEC WE-308アーム+audio-technica AT33-Rカートリッジ

◆フォノ・イコライザ・アンプ 自作安井章無帰還CR型コーリアン・ケース仕様

◆プリアンプ SANSUI C2301コーリアン補強ケース仕様

◆チャネル・デバイダ FOSTEX EN3000改(中の電解コンデンサをすべてBlackGateに交換,8個のOPアンプ4580をOPA627BPデュアル基板の物にすべて換装,ケースはコーリアン製)

◆中高音用パワー・アンプ 藤原DACのサイトで頒布した基板を使った,自作電流帰還35Wステレオ・アンプ×2台。それぞれ,片チャネルの中音,高音を入れてモノラル仕様として使用

◆低音用パワー・アンプ NEC A-10×2台。BTLモノラル仕様で使うのではなく,ステレオ・アンプの両チャネルに,低域信号の片チャネルをパラレル入力し,2台の38cmウーファを同信号で個別駆動している。そのほうが,解像度が上がるためである


図2●アンプやCDプレーやなど。すべてが改造されている

◆スピーカ JBL38cmバーチカル・ツイン
エンクロージャ タテマツ音工特注箱 カットオフ275Hzウッド・ホーン付き
ウーファ JBL2225×2本
スコーカ JBL2441
トゥイータ JBL2405×2本


図3●多田氏所有のJBLユニットを使用した38cmバーチカル・ツイン・スピーカ

 ライン・ケーブルは主にWireWorld,電源ケーブルはAudioQuestとオヤイデTUNAMIにオヤイデF1コネクターなどを組み合わせた自作物,スピーカ・ケーブルは古いOrtofonの6.7N SP500ケーブル。電源は200Vを2系統引いている。オヤイデの変換トランスで100V(1.5kWと3kW)に落としている。

 このほかに,低価格のPioneer DV-585Aユニバーサル・プレーヤを徹底的に改造・改良したものもある。「実売1万2000円位のユニバーサル・プレーヤなら気楽に改造できると思い,新品を買っていきなり改造した」と多田氏は語る。


図4●多田氏が徹底的に改造したPioneer DV-585A

 改造のポイントは,以下の7点である。
(1)ドライブ・ユニットを,5個ほどのレゾナンス・チップで処理
(2)電源(スイッチング)の入力側電解コンデンサを容量の大きな物に交換
(3)デジタル基板のすべての電解コンデンサをOSコンとニチコンMUSEに交換
(4)アナログ回路のOPアンプ(4580)3個をBurr-Brownの2604AU(Digi-Keyで入手)に交換
(5)元のケースは,フロント・パネル以外は廃棄して,コーリアンとアルミ引抜材で自作。各基板とドライブ・ユニットはコーリアンに直付け
(6)ケースの奥行きを5cm位伸ばし,ピン・ジャックをスーパートロンにする
(7)電源部はフルテックの金メッキIECインレット仕様に

 「パーツ代の合計は1万5000円程度。総費用3万円弱にしては結構まともな音がしている」と,多田氏は満足している様子。改造したDV-585Aは,オリジナルに比べて良くなっているが,SONY SCD-1には負けている。


図5●改造したDV-585Aの中身。ケースは前面パネル以外はすべて自作

 システム全体の音質は,いかにもJBLサウンドであり,キレのよい低音,リアルなヴォーカルを聴かせる中域を歯切れよく再生してくれる。

 今回の重要なテーマであるCD-Rの方は,以下のようになっている。

 PCはできるだけノイズ発生の少ないハードウエアを選び,OSもWindows 98SEをあえて使用している。Windows XPやWindows 2000に比べ,同一ハードウエアでCD-R書き込みを比較すると,明らかにWindows 98が書き込んだCD-Rの音質が良いという。実際,Windows XPで書き込んだCDと比較視聴したが,鮮度が明らかにWindows 98の方が良い。「Windows XPでは音がにごり,メリハリがなくなってしまう。音の線が細くなる」と多田氏は指摘する。原因としては,Windows XPの方がWindows 98よりも,CPUをたくさん使用するからではないかと多田さんは考えている。後で詳しく紹介するように,Windows 2000で,AMD Turion64 MT32 + MSI RS482M-ILで実験してみたが,低域の量感が劣るので,Windows 98SEに戻したという。


図6●多田氏のPCシステム

◆CPU/マザーボード Pentium 4(2.6GHz)+ASUS P4P800 Deluxe+メモリー2Gバイト+ATI Radeon9600ファンレス

◆ケース Windy PRO1000(ケース・ファンなし)

◆PCIカード OrangeMicroコンボ・カード(IEEE1394+USB1.0)×4枚挿し(カード1枚に1ドライブを接続)

◆ビデオ・キャプチャ NEC SmartVisionHG

◆電源ユニット ANTEC550W TrueControl!)(5Vと12Vを正確に保持するのと,ファンの回転数を最低限に保持するため)

◆CPU水冷ユニット Poseidon改。5リットルの水タンクとラジエータ2個(ファンレス)外付け

 CD-R書き込み用のドライブをTS MASTER(Tada Shinichi)と呼んでいる。


図7●左上の黒いドライブと右下のドライブがCD-Rに関係するドライブ。左下はハードディスク・ドライブ。右上はDVDライター

 読み出し用ドライブと書き込み用ドライブはコーリアン・ケースに入れてある。ドライブはPlextor PX-760A。IEEE1394変換基板はNOVAC HiBOX5で,外付けケースの変換基板のみ使用した。WAV用ハードディスク・ドライブ(コーリアン・ケース入り)のSeagate Technologyの312023A(120Gバイト)と316026A(160Gバイト)の2台に,それぞれIOIのIEEE1394変換基板を使用。


図8●多田さん自作のTS MASTER。ドライブはPlextor PX-760A。人工大理石コーリアンのケースに収められている

 電源は秋月電子のパワーMOSFET定電圧電源キットを使用(現在は販売していない)。平滑用電解コンデンサはPioneerネーム入りのオーディオ用3万μFをそれぞれ12Vと5Vに使用した6A容量の物(コーリアン・ケース入り)。


図9●トグル・スイッチが付いた箱が自作の安定化電源。その上にあるのはDVD-Rライター。奥にあるのが水冷装置

 IEEE1394ケーブルは,760A用がOrtofon,ハードディスク・ドライブ用がaudio technica。

 周りにあるLogitecのケースやRatocのケースのドライブはDVD複製用のPX-712A,PX-716A,Pioneer110Dなどである。OSはWindows 98SEとWindows XPのデュアル・ブートにしてあり,CD-R関係の場合は98SEで,家族用パソコンとDVD編集と複製(9台同時書き込み)の場合はWindows XPを使用している。

 CD-Rの焼き込みソフトはnero5.5.10.56。nero6や7は音が痩せてハイ上がりになるので使っていないとのこと。neroが使用するMMC.dllをバイナリ・エディタで書き換えて,760AでVariRecが使えるようにしている。というのは,このDLLは708A用なので760Aでは動作しないからだ。VariRecとは,レーザーの強さを変化させる機能のこと。VariRecを常に+1にしている。「わずかだが音のダイナミックさが増すので常用する」と多田氏。

 外付けハードディスクは主にアナログ・ディスクの取り込みやmarimoRecordsなどのマスターCDを制作するためのもの。CD高音質化のためのコピーはオン・ザ・フライで行うので,ハードディスクは使用しない。WAVファイルをCD-Rに書き込むときには,ERAM(フリーソフト)で作ったRAMディスク(10Mバイト位)に,neroのキャッシュ領域を取るようにしている。「その方が音の鮮度が増す」とのことだ。

 760Aの内部にはピックアップ・メカやシャシー,トレイなど12カ所くらいに自作ステンレスのレゾナンス・チップを貼っている。このチップはオーディオ・システムにも随所に貼っている。

 このTS MASTERでいろいろと条件を変えて焼いたCD-Rを試聴した。

 CD-Rメディアの違いを実験するために,5種類のCD-Rメディアに対して同一のCD(Jennifer Warnes 「The Well」)をコピーし,それらを試聴した。使用したメディアは,(1)Plextorのドライブにおまけで付属する32倍速データ用CD-R(中身は太陽誘電),(2)That's CD-R for AUDIO CDR-A74CP,(3)That's for master CDR-74MY,(4)That's CD-R for Audio Gold CDR-A74GP5,(5)三菱化学メディアGreen Tuneである。

 おまけのデータ用メディアではごく普通の音であった。That's CD-R for AUDIOでもあまり変化はなかった。That's for masterは,音が滑らかになる。That's CD-R for Audio Goldでは力強さが出てくる。Green Tuneは,さすがに1枚800円程度と高価だけあって,多少音色が落ち着く感じで,低域の伸びには目を見張るものがある。多田氏はもっぱらThat's CD-R for Audio Goldを使用している。筆者もこのメディアはパンチがあると思うが,クラシックではThat's for masterの方が好みである。

 Windows 98とWindows XPとの比較は,先ほど書いた通りである。

 内蔵ドライブの755A→716Aをオンザフライで焼いた場合と,外付けドライブの716A→716Aをオンザフライで焼いた場合を比較すると,低域の伸び,パンチ力,明瞭度など,外付けの方が良かった。この実験で,電源投入直後に外付けで焼いた1枚目と,その後に焼いた2枚目を比較した。1枚目はうるささが感じられるが,2枚目ではより滑らかになっているのが分かった。

 Jennifer Warnes女性ヴォーカルの生々しさが,オリジナルのハイブリッドSACDのCDよりも,TS MASTERで焼いたものの方がよく出ている。オリジナルCDでは薄っぺらい感じがあったが,TS MASTERで焼いたものは濃厚な感じになる。音楽の迫力もTS MASTERの方がよく,CD-Rの高音質書き込みの効果が確かめられた。

 さて,ここでの最大の疑問は,高価なPM-2000と,TS MASTERとの差がどの程度あるかということである。

 今回の試聴では,同一のCD-Rメディアではないことに注意が必要である。PM-2000で使ったメディアはThat's for masterで,TS MASTERではThat's CD-R for Audio Goldである。

 ジャズでは,やはりPM-2000に軍配が上がる。解像度,低域の伸び,ヴォーカルの生々しさ,シンバルの高域などすべてにおいてTS MASTERを上回っていた。だが,その差はごくごく僅かで,TS MASTERの健闘が目立った。TS MASTERでも,ずうっと聴いていたい良質な音楽が再現されていた。価格の差から考えると,TS MASTERは技能賞,敢闘賞に匹敵するであろう。

 ちなみにPM-2000とPremium2の比較では,ピアノの艶が,PM-2000ではっきりとよく出ていた。Premium2とTS MASTERとの比較では,ピアノの艶はPremium2のほうがよく再現されていた。

 Mozartも聴いてみた。ヴァイオリン協奏曲3番第1楽章冒頭である。PM-2000は,弦の艶がよく表現されている。空間的広がりもよい。TS MASTERでは,余韻が減って,空間的な伸びがやや減った感じになる。TS MASTERとPremium2との比較では,弦の伸びやかな感じは,Premium2の方がよく出ていた。

 以上の試聴は,多田氏所有のシステムと筆者所有の比較的低価格なシステム(marantz SA-1+Assemblage DAC3+Musical Fidelity A3.2+Flying Mole DAD-M100dc++D.A.S. Monitor 6またはALR Jordan Entry Si)での結果である。ちなみに,Monitor 6はスペインのD.A.S.社のスタジオ・モニター・スピーカで,非常に解像度,分解能が高いが,音楽を心地よく聴かせる小型スピーカである。オーケストラの奥行き,広がり,楽器の定位が非常に優れていて,筆者お気に入りのスピーカである。CD-Rの音質を聴き分けるには最適なスピーカの1つである。パワー・アンプのFlying Mole DAD-M100dc+は8Ω負荷で100Wのモノラル・クラスDアンプ(デジタル・アンプ)である。D.A.S.を鳴らすのに,非常に相性の良いアンプである。

 念のため,筆者所有の別のシステムでも試聴してみた。Esoteric P-70+Esoteric D-70+McIntosh MC-602+Tannoy Kingdom 12の構成である。驚いたことに,上記のようなはっきりとした違いがないのである。そこで,トランスポートをStuder D730 Mk IIに変更してみたが,やはり違いがはっきりと出なかった。

 Studer D730 MkIIをDAC3のシステムに接続してみたが,やはり違いはmarantz SA-1単体の場合のようには出なかった。Esoteric D-70やDAC3を使うと,ジッター低減機能が働き,CD-Rの違いが出にくいのではないか,というのがこれまでのところの結論である。

 D-70は音声データを一度メモリーに蓄えてからアナログに変換している。この回路でかなりCD-R固有の色づけが取れるのではないかと推察できる。Esotericのセパレート型のDAC,D-01,D-03はこの方式を採用している。一体型プレーヤのUX-3などは,きょう体のスペースの関係で,この回路を設置できず,省略されている。このため,一体型のUX-3などではCD-Rの違いが良く出て,セパレート型のD-01,D-03,D-70などではCD-Rの差が非常に少なく出ているようだ。

 DAC3では,クロック信号を再度ディスクリートPLL回路に通し,ジッターを2p秒以下に低減している。ここには,電圧可変水晶発信器を使用して,低ジッターを達成している。

 このようなセパレート型DACを使用すれば,多少できの悪いCDでも,その欠点が改良されて聴けるわけだ。ただ残念なことにEsotericは高価であり,DAC3は10万円代の半ばであったが,既に販売は終了している。現行品で,同じような機能を持った,比較的低価格のDACを発見したらお知らせする予定だ。

現在,CD/SACDプレーヤ,トランスポート,DACでは世界的に評価の高いEMM Labsの製品でこのような差が出るか,試聴してみた。システム構成は,トランスポートがCDSD SE(税別120万円),DACがDCC2 SE(税別200万円),パワー・アンプがANSEM MCA5,スピーカがALR Jordan Entry L(2台で税別10万8000円)である。

 EMM LabsとPioneer DV-585A(実売1万4000円程度)と,CD-Rの音質にどの程度差が出るか試聴した。DV-585Aでは,はっきりとTS MASTERの良さが出ている。marimoRecordsのDHCというアルバムでも,スタジオのデータを直接TS MASTERで焼いたものと,販売しているプレスCDとの差は歴然とある。ところが,EMM Labsのシステムで聴くと,その差があるにはあるが,非常に少なくなっている。D-70の場合と同じように,ハイエンド機では,プレスCDの悪いところがかなりなくなってしまう。

次のCD-R専用PC

 現用のPCをそろそろ変更する時期が来ていて,多田氏は次のCD-R専用PCを計画している。以下,多田氏に次のPCをどうするかの顛末記を伺った。

 現状のPCでCD-RとDVD-Rの両方のパフォーマンスを追及するのもそろそろ無理が来たので,まずCD-R専用機の更新をもくろんだという。条件は,以下の通りだ。

◆OSはWindows 98SE

◆ケースは丈夫なアルミ・ケース
 abee S1がシャーシ2mm厚でコンパクト(ATXマザーボードも可)なのでこれに決定したという。

◆IEEE1394 PCIカードを最低3枚使える
 PCIスロットが3本必要。

◆CPUはロースペックでファンレスが可能な機種
 低発熱ということでAMD Turion64 MT32に決定。そうなるとマザーボードはMSI RS482M-ILしか選択の余地はない。

◆内蔵HDDはノイズと発熱を考慮して1枚プラッター&シングルヘッドの物にする
 どうせWAVの正式な保存には使わないので,1プラッタ当たり160Gバイトの片面使用の物(80Gバイト)で十分。

◆電源はANTEC 550W TrueControl
 現在のPCにもこれを使っており,予備に1台所有しているのでこれは問題なし。

 11月中旬にTSUKUMO eXに行き相談。すべてのパーツをそろえる。問題はWindows 98SEが稼働するかどうかだが,これはやってみなければ分からない。すぐに組み立ててWindows 98SEをインストールしようとしたが,できなかった。やはりPCI-EXが付いたマザーボードは無理みたいだ。

 仕方が無く,Windows 2000 SP4をセットアップ。Orange Microのカードもセットし,nero5.5.10.56も無事イントールした。LANインターフェースをBIOSで無効にして,最もシンプルなスタンドアロンでオン・ザ・フライとWAV書き込みをテスト。従来のテスト盤と比較した。

 PCがシンプルなせいか高域は繊細でクリアな感じ。なかなか良い。ところが低域が弱い。オン・ザ・フライとWAV書き込みともに現状のP4P800+Windows 98SEの音にかなわない。どうしても低域が僅かに痩せてダイナミックさが出ない。やはりWindows 2000が災いしているみたいだ。残念ながらTurion+RS482はお払い箱にするしかない。

 結局現状のPentium 4+P4P800をもう1台組むことにした。まずネット・オークションで,高騰していたが,P4P800を落札。翌日じゃんぱらに行き,少しでも発熱の少ない物をと思い,5480円でPentium 4(2.4GHz,FSB533)を購入した。ソフマップに行ったらASRockのP4i65Gが新品で6480円で売っていた。VGA内蔵の方が,よりノイズが少ないのではと考え,衝動買いした。すぐに換装して無事Windows 98SEもインストール。テスト書き込みと音の検証はこれからだ。

 現在のPCの仕様は以下の通りである。

◆Pentium4(2.4b GHz)+ASRock P4i65G+DDR400 512Mバイト×1枚
◆CPUヒートシンク NINJYAファンレス
◆ハードディスク・ドライブ Seagate ST3802110A(80Gバイト)
◆電源 ANTEC 550W TrueControl!
◆ケース abee S1
◆IEEE1394カード OrangeMicroコンボカード×3枚
◆内蔵DVD-ROMドライブ Plextor PX-320

 これでケース・ファン,電源ファンともに1050回転/分(かすかに音がする程度)で動かすと,CPUとマザーボードともに40℃以下を保てる。実際にこのPCにTS MASTERに接続してCD-Rを焼いてみたところ,以前のPCと比較して,プレスよりも音量レベルが少し上がり,高域の粒立ちがよくなり,低域も伸びている。ダイナミック感が増している。原因としては,VGAがマザーボード上にあること(チップ・セット内蔵),より低速のCPUを使用したこと,FSBの動作周波数が800MHzから533MHzになっていることが考えられる。(談)

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