米Intel Corp.は,ISSCC 2007で,80個の演算ユニットを1チップに集積した「network-on-chipアーキテクチャ」に基づくLSIの詳細を発表する(講演番号 5.2)。LSIのチップ面積は275mm2。65nmルールのCMOS技術で製造した。総トランジスタ数は約1億個。動作周波数は4GHzで,80個の演算ユニットすべてが浮動小数点データの演算機能を備える。電源電圧が1Vの時のピーク演算性能は1.0TFLOPSで,その場合の消費電力は98Wである。

 同社は2006年9月のIDF Fall 2007で今回のLSIを初公開している(関連記事)。ただし,設計ルールについては「45nm以下であれば実用化できるだろう」(同社CTOでSenior FellowのJustin R. Rattner氏)と述べただけで,今回開発したLSIについての設計ルールや動作周波数は明らかにしていなかった。