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中堅・中小企業の業務アプリ利用実態(3)
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| 図1●セキュリティ関連のパッケージ・シェア(Nは有効回答数) |
年商別に見ても同様の結果で,50億円未満と50億円以上ともにシェアトップがウイルスバスター,2位がNorton AntiVirusで,3位がMcAfeeだった(図2)。
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| 図2●セキュリティ関連のパッケージ・シェア(Nは有効回答数) |
このように約半数の中堅・中小企業が利用しているウイルスバスターは,評価ポイントも76.6を獲得し,シェア上位3製品の中で最も高かった。これに,シェア2位のNorton AntiVirusが74.3,3位のMcAfeeが73.6という評価ポイントで続く。
圧倒的に強いウイルスバスターを支えている要件は何か。トレンドマイクロは,企業のみならずコンシューマへの販売活動にも注力しており,シェア上位3社の中で唯一の国産ベンダーとして地の利を生かし,顧客ニーズに細かに対応することが可能だ。企業に勤めている人々の多くは,出社してまずメールをチェックする。いまやかなりの人々が,メール経由のウイルス感染で痛い思いをした経験があるはずだ。こういった誰もが行うようなルーチンワークをターゲットに据えたウイルスの感染被害を防ぐべき,同社はネットワークのゲートウエイ部分でウイルスの侵入を防ぐゲートウエイ・タイプのソフトを主軸に勢力を伸ばしてきた。当然ながら,セキュリティ分野への参入当初から販売チャネルに深く入り込んできたことも,同社の確固たる地位に寄与している。
一方,今後利用してみたいと考えられているセキュリティパッケージシェアについても,トップがウイルスバスターで48.1%と圧倒的,2位がNorton AntiVirusで31.1%,3位がMcAfeeで15.6%だった(図3)。
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| 図3●セキュリティ関連パッケージ利用予定シェア(Nは有効回答数) |
ここまで,シェアに変動のない分野も珍しい。中堅・中小企業におけるセキュリティ・ソフトの有力ベンダー3社の位置関係に今後しばらくの間大きな変化があるとは予想し難い。正確に言えば,上位2社で約8割のシェアを押さえている。信頼性や実績が重視されるセキュリティ分野だけに,シェアの変動はよほど現状のアプリケーションが「悪いか,機能的に劣る」などの決定打がないことには,難しい。ウイルスバスターの地位は,ここしばらくは安泰と見るべきだろう。
次回はERP(統合業務パッケージ)を取り上げる。
なお回答企業プロフィールなどの調査概要については,こちらをご覧ください。
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■伊嶋 謙二 (いしま けんじ) 【略歴】 ノークリサーチ代表。大手市場調査会社を経て98年に独立し,ノークリサーチを設立。IT市場に特化した調査,コンサルティングを展開。特に中堅・中小企業市場の分析を得意としている。 |