先日, 主任に昇格しました。いわゆるリーダー職です。でも, そもそも自分がリーダーにふさわしいのか自信を持てません。私がリーダーなんてやってよいのでしょうか? どうすればよいのか不安でたまりません。何かアドバイスをお願いします。
(システム・インテグレータ勤務, SE/男性・34歳)
A: リーダーに決まった型はない。自信を持って前へ進め!
書店に行くと,たくさんのリーダーシップ関連書が並んでいます。先人の知恵に学ぶことも,体系立ったリーダーシップ論を学ぶことも確かに大切です。でも,最も重要なのは自信を持って現場に飛び込むことです。
あなたの場合,昇進という形で会社に認められました。これは十分,自信を持っていい事実ではありませんか。あなたのこれまでの努力は,決して無駄ではなかったということです。あなたは十分,リーダーにふさわしいのです。
確かに人の上に立つといろいろと気を付けなければならないことがあります。部下のやる気を削ぐような言動は慎むべきですし,スタンドプレーも控えるべきです。でも,それらはすべて,あなたのこれまでの上司をよく観察していれば,すぐに分かる常識です。あなたの周りに尊敬できる上司がいたら,その上司のまねをするのが手っ取り早いでしょう。
私も若いころに部下を持つ身となり,若さゆえ多くの失敗を経験しました。部下がついてこない時には,自分の実力のなさに悩みました。多くの書籍を読みましたし,教育も受けました。
しかし,それで分かったのは,「自分には自分なりのやり方しかできない」ということでした。リーダーシップは,学問的には様々なパターンがありますが,結局はその人の「人間力」です。自信を持って前へ進めば何とかなる。失敗したらまたやり直せばいいのです。
ここで,大日本帝国海軍連合艦隊の司令長官,山本五十六の名言を紹介しましょう。「やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,褒めてやらねば人は動かじ」。どうです? リーダーとして部下を動かすときの極意が分かったような気がしませんか?
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