概要  
ライン・プリンタ・リモート(lpr)ユーティリティとしてUNIXなどのライン・プリンタ・デーモン(lpd)に印刷ジョブを送信する。

 構文  
lpr -S サーバー名 -P プリンタ名 [-C 見出し名] [-J ジョブ名] [-o l] [-d] [-x] ファイル名

 利用環境  
Windows 95 ×
Windows 98 ×
Windows Me ×
Windows NT 4.0 ○
Windows 2000 ○
Windows XP ○
Windows Server 2003 ○
※ Windows NT 4.0で利用するにはMicrosoft TCP/IP 印刷サービスのインストールが必要

 オプション 
(なし)とくにオプションを付けずに実行するとヘルプを表示する。なお,以下の各オプションを指定する際には大文字/小文字は区別されるので注意されたい。
-S サーバー名印刷先プリント・サーバーをホスト名またはIPアドレスで指定する。「ヘルプとサポート」の説明を読むと不要なケースも書かれているが,実際には必須の項目である。
-P プリンタ名印刷プリンタ名を指定する。
-C 見出し名バースト・ページ(見出しページの一種)に利用するジョブ見出し名を指定する。このオプションを指定しない場合,送信元ホスト名が見出し名となる。
-J ジョブ名バースト・ページに利用するジョブ名を指定する。このオプションを指定しない場合,ファイル名がジョブ名となる。
-o l印刷するファイルの種類を指定する。このオプションを指定しない場合はテキスト・ファイルを指定したことになり,「-o l」オプションはバイナリ・ファイル(PostScript)を指定する際に利用する。ヘルプにあるような「-o」オプションのみの指定は,筆者の環境で試したところは構文エラーとして動作しなかった。
-dジョブ送信時に(制御ファイルの前に)データ・ファイルを先に送信するよう場合に指定する。送信先プリンタによっては必要となることがある。
-xサンマイクロシステムズのOSであるSunOS 4.1.4_u1までとの互換性をもたせてコマンドを実行する。なお,SunOSとはSolarisの前身となるUNIX系OSである。


 使用例1:テキスト・ファイルをライン・プリンタに印刷する(クリックで詳細表示)  
lpr -S IPアドレス -P プリンタ名 ファイル名