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第3回 統合開発環境「Flex Builder 2」に触れてみよう(後編)前回に引き続き「Flex Builder 2」について,知っておくと便利なオプション設定やデバッグ方法について説明します。 動作するJava仮想マシンのバージョンを変更するFlex Builder 2はEclipseベースなので「JVM(Java Virtual Machine=Java仮想マシン)」上で動作します。Flex 2 SDKのコンパイラもJVM上で実行されます。デフォルトではFlex Builder 2は付属のJRE1.4のJVM上で実行されますが,例えばサーバーサイドのJava(JRE1.5)とクライアントサイドは,同じ環境で開発したいというニーズはよくあると思います。 こうした場合はFlex Builder 2の起動設定を変更することで対応できます。Flex Builder 2のJVMのバージョンを変更する方法は二つあります。 方法1.Flex Builder 2のインストール・フォルダ*1にある「FlexBuilder.ini」ファイルに引数を記述する(図1)。
方法2.Flex Builder 2のインストール・フォルダにある「FlexBuilder.exe」のショートカットを作成し,FlexBuilder.exeに引数を渡す(図2)。
FlexBuilderの主要な引数は以下の通りです。 JVMの主要な引数は以下の通りです。 実行しているFlex Builder 2の構成を確認する方法は以下の通りです。 「ヘルプ」メニュー → 「製品の詳細」をクリック → 「Adobe Flex Builder 2 について」ダイアログボックス(図3)の「構成の詳細」をクリック
ワークスペースを作成し,オプションを設定する「ワークスペース」は,複数のプロジェクトを一つの作業環境で管理するための作業領域のことです。スタンドアローン版のFlex Builder 2は,デフォルトで下記のフォルダがワークスペースになります*3。 ${ユーザープロファイルフォルダ}\My Documents\Flex Builder 2 上記フォルダの直下には「.metadata」というフォルダが作成され,このフォルダの中にワークスペースの設定各種が保存されます。レジストリやアプリケーション・フォルダには保存されません。したがって,異なる設定で複数のワークスペースを作成することも可能です。例えば,開発プロジェクトごとにワークスペースを分けるなどの使い方をします(コラム「快適な作業には2ギガのメモリーが欲しい」を参照)。 別のワークスペースを作成する方法は以下の通りです。 「ファイル」メニュー → 「ワークスペースの切り替え」をクリック → 適当なフォルダを指定 → 「OK」をクリック これでFlex Builder 2が再起動します。 次に,ワークスペースのオプションの設定にはどのようなものがあるのか,主要なものについて説明をします。ワークスペースのオプションを設定する画面は,「ウィンドウ」メニュー → 「設定」をクリックすると開きます(図4)。
・一般 → Web ブラウザ
・一般 → エディター
・一般 → エディター → テキスト・エディター → 行番号
・一般 → キー
・一般 → 外観 → 色とフォント
・Flex → エディター
・チーム → CVS
プロジェクトのオプション前回,「MyFirstFlex2」プロジェクトを作成しましたね。このプロジェクトの例で,主要な設定を説明します。プロジェクトのオプションを設定する方法は以下の通りです。 「ナビゲータビュー」(初期配置は左上)で「MyFirstFlex2」を選択 → 「プロジェクト」メニュー → 「プロパティ」をクリック(図12)。
・Flexアプリケーション
・Flexコンパイラ
・Flexサーバー ・Flexビルドパス
「出力フォルダ」が「bin」の場合はローカルファイルシステム上のファイルをブラウザで開いて実行/デバッグを起動しますが,図17のように「出力フォルダ」に「C:\Inetpub\wwwroot\MyFirstFlex2」を指定し,「出力フォルダ URL」に「http://localhost/MyFirstFlex2/」と指定すると*6,実行/デバッグがそのURL(のブラウザ)から起動されます*7。
デバッグ方法最後にFlex Builder 2の目玉とも言えるデバッグ機能と,関連ビューを説明します。 Step1.サンプル・プロジェクトの取り込み まず,効果的にデバッグが試せるプロジェクトを作成する必要があります。一から作ると結構手間がかかりますので,ここではサンプルを利用します。 「ヘルプ」メニュー → 「Flex スタートページ」をクリック → 「サンプルアプリケーション」欄の「他のインストールされたサンプル」をクリック(図18) → 「フォトビューアー」の「プロジェクトを開く」をクリック(図19)
これで,「photoviewer」プロジェクトが自動的に作成されます。 Step2.ブレークポイントの設定 デバッグにおいて実行を一時停止させるための「ブレークポイント」を設定します。 「photoviewer」プロジェクト → 「samples」フォルダ → 「photoviewer」フォルダ → 「PhotoService.as」(図20)を開く
次に「PhotoService.as」の38行目の「resultHandler」関数にブレークポイントを設定します。ブレークポイントを設定する際には,コードビューの左端,もしくは,行番号をダブルクリックするか,同位置で右クリック → 「ブレークポイントの切り替え」をクリックすることでON/OFFを切り替えることができます。ブレークポイントが有効になると青い丸が表示されます。 Step3.デバッグ構成と実行 デバッグを起動する前に,その構成を少し見ておきましょう。 「実行」メニュー → 「デバッグ」をクリック → 「その他」をクリック これで,「構成およびデバッグ」画面が表示されます(図21)。
よく見ると,まだ「photoviewer」が作成されていませんね*8。 「新規作成」をクリック → 新たに作成された構成情報の「名前」に「photoviewer」と入力(図22) → 「適用」ボタンをクリック → 「デバッグ」ボタンをクリック
これで,「photoviewer」が作成されます。 Step4.ステップ実行と変数のデバッグ デバッグを実行し,ブレークポイントで停止すると図23のような画面が表示されます。こうした,各開発モードで使用するビューのセットを,パースペクティブと呼びます。デバッグの際にはパースペクティブを「Flex開発」から「Flexデバッグ」に変更します。図23の画面で「はい」をクリックしてください。
パースペクティブが「Flex デバッグ」に切り替わるといろいろとビューが追加されます(図24)。デバッグにおける主なビューを簡単に説明していきます。
図24の(1)では,「デバッグ」ビューでステップ実行やデバッグの停止やスレッドの実行などをコントロールします。ツリーを展開すると図25のようにメインスレッドの情報が表示されます*9。
・「再開」はスレッドが実行されます。 図24の(2)には複数のビューがまとめられています。一番重要なのは「変数」ビューです。前述の「デバッグ」ビューで「メインスレッド」のすぐ下の行を選択すると「変数」ビューに変数の型情報や変数の中身がツリー形式で表示されます(図26)。
「this」は表示しているコンポーネント,又は,アプリケーションそのものを表します。変数のスコープによって色分けがされおり,大変重宝します。「式」ビューには変数に独自の計算式を加えた値を表示することが可能ですが,ここでは省略します。 図24の(3)は,trace関数などで指定したトレース情報を表示する「コンソール」ビューです。「変数」ビューと「コンソール」ビューをうまく使い分けることで効果的,かつ,効率的にデバッグできます。 以上,第2回と第3回で,「Flex Builder 2」の基本的な使い方や機能を説明しました。さぁ,いろいろいじってどんなことができるのか試してみましょう! 次回からは,MXMLベースのサンプルを使用して,プログラミングの基本的な作法や,コンポーネント(=クラス)の使い方について解説していきます。お楽しみに。
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