いよいよ11月11日に発売される,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の最新ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」。初回出荷10万台という狭き門(!?)だけに,当日の激しい争奪戦は避けられない。そうした発売を目前に控えたあわただしい中,SCEにおじゃまして最終製品版のPS3を実際に触らせていただいた。その様子を,写真を中心に紹介しよう。


■アナタはどう置く?大きく重い,高級感あるゲーム機に感動と戸惑い……

 見た目の第一印象は,家庭用ゲーム機としては非常に大きい。表面積よりもむしろ,ことのほか厚みがあるのが印象的だ。本体の重さも5kgあり,持ってみるとかなり重い。付属品を含めたパッケージの総重量は7kgにもなる。運良く購入できた方は,持ち帰るにはそれなりの“覚悟”が必要だろう(しかし,うれしさで重さも気にならない?)。

左が60GBモデル,右が20GBモデル。HDD容量の違いのほか,60GBモデルにはメディアスロットと無線LAN機能が搭載される。実勢価格では約1万円の差があるが,60GBの方が人気が高いらしい [画像のクリックで拡大表示]

新旧のPS2と比べても,大きさはこれほどの差がある。購入前に置き場所を考えておいた方がいいかもしれない。もちろんこれまで同様,縦置き,横置きが可能だ [画像のクリックで拡大表示]

 歴代PS2と比べてもサイズの差は明らかだ。AV家電などと同様,ラックなどを用意しないと置き場所に困るかもしれない。PS1やPS2のように「遊ぶときに引っ張り出してきて使う」という代物ではなさそうだ。ツヤのある本体は非常に高級感があり,従来のゲーム機のように,床などに置くには少々抵抗がある。「PS3はリビングのセンターに置かれるデジタル機器」(同社コーポレート・エグゼクティブ ソフトウェア・プラットフォーム開発本部の川西泉本部長)という意味が,外観からだけでもはっきり理解できた。


■電源オン,ディスクの取り出しは“タッチ式”でスマート

 電源とディスクのイジェクト用スイッチはディスクスロットの前にある。これがなんと静電気でスイッチが入るタッチセンサーで,非常に操作がスマートだ。本体に対して全く力を入れることなく,指で触れるだけでスイッチが入る仕組みとなっている。また,懸念されていた作動音は予想以上に静かで,取材中に気になることはなかった。

 本体右前面のディスクスロットはスロットローディング式で,ブルーレイディスク(BD)をはじめDVD,CD,Super Audio CDが使用可能。ディスクを軽く押し込むと静かに吸い込まれ,カタカタという小さな作動音ののち,速やかにローディングされる。これまでのPSシリーズのようなフロントローディングやトップローディングとは違い,本体の上や手前に余計なスペースがいらないのがうれしい。

電源ボタンやディスクのイジェクトは,マークに触れるだけでOKだ [画像のクリックで拡大表示]

60GBモデルにのみ装備されたメディアスロット。コンパクトフラッシュ,SDカード,メモリースティックが使用可能。画像などのデータはここからやり取り可能 [画像のクリックで拡大表示]