携帯電話の番号ポータビリティが始まって1週間あまりが過ぎた。ソフトバンクモバイルの新料金プラン発表や手続きの停止などもあり,一般ユーザーにも“周知”は行き届いた感がある。週末の量販店では携帯電話売り場に黒山の人だかりができており,世間での関心も非常に高い。

 そこで,ITproでは番号ポータビリティの利用状況などを読者のみなさんに尋ねる緊急アンケート調査を10月27日からITproのWebサイトで実施。番号ポータビリティを利用するか,乗り換えるとしたらどの携帯電話事業者にするかを聞いた。10月31日までに回答があった397人の結果を見てみよう。

 「番号ポータビリティを利用する予定(すでに利用した)ですか」との問では,「年内に利用予定(すでに利用した)」と回答した積極派が15.6%(図1)。制度が始まるまえの各種調査では10%前後の人が番号ポータビリティを利用するといった結果が多かったことを考えると,ITpro読者の番号ポータビリティへの関心や利用意向は高い。



図1●番号ポータビリティの利用状況
約6分の1の回答者が,利用への前向きな意向を示した。

 次に,「現在利用している通信事業者」と,「番号ポータビリティを利用する場合に,乗り換える事業者」を尋ねた。後者の回答としては,番号ポータビリティを利用する予定がない人には現在利用している事業者を回答してもらった。

 その結果は図2の通り。回答者の番号ポータビリティ適用後のシェアは大きく塗り替えられ,KDDI(au)が半数に迫る勢いという結果だ。ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)はほぼ現状維持の数字であり,NTTドコモとKDDI(au)のシェアがちょうど逆転する格好である。



図2●現在利用している事業者と番号ポータビリティ適用後に利用する予定の事業者
回答者の中ではKDDI(au)が大きくシェアを伸ばす様子が見て取れる。

 設問で「いつまで」という時期を区切っていないため,短期的にこの数字への大きな潮流が発生するとは限らないが,ITpro読者のうち番号ポータビリティに関心の高い層の中では,NTTドコモからKDDI(au)への乗り換え意向が非常に高いことが分かった。

■アンケート継続しています!
 番号ポータビリティが始まってから2度目の週末を迎えるこの3連休。すでに番号ポータビリティを利用した読者の方も多いでしょう。ITproでは11月初頭の番号ポータビリティ利用状況も継続してアンケート調査を行います。「今」のお考えを,再度お答えください。ご協力をお願いします!