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続・IP電話の夜明け前(最終回)IP電話の真の夜明けを目指して
IP電話は新しい価値を生み出していく。筆者の信念はIP電話製品のあるべき姿につながっていく。真のIP電話の夜明けを迎えるために。 最終回となる今回は、私たちが思い描いている「IP電話の夜明け」についてお話させていただくこととする。IP電話は、従来の電話の品質や概念を超え、それならではの新しい価値を生んでこそ、初めて真に「IP電話の夜明け」と呼べるであろう。ではその新しい価値とは何か? 現在、通信事業者によるサービスは、あらゆる要素がIPネットワークへ統合される方向にある。NGN(次世代ネットワーク)の構築へ向けた動きがその代表的なもので、これによりIPによる新しいネットワークの秩序が形成されようとしている。 IPネットワークの最大の特徴は、インフラが一本化され、その構成がシンプルになることだと考えている。ネットワーク・インフラがシンプルになることで、企業も一般消費者も、利用機会が増加するはずである。なぜならばインフラがシンプルになることによって、従来専門技術者の知識を介さざるを得なかった「技術の壁」がなくなり、特別な専門知識がなくても、ビジネスアイデアなどを実現することが容易になるからである。 また、前回、紹介させていただいたように、IPネットワークは、その属性の一つであるパケット通信という要素により、ライフラインとしての「強さ」を持ち合わせている。 IPネットワークのもつ潜在能力は、新しいネットワーク秩序の中で、創造的な社会インフラとして開花するに違いない。その理想的なインフラ上では、企業や一般消費者が渾然一体になり、ネットならではのリアルを超えた革新的なサービスやアプリケーションが創造され、その利便性からこれまで以上にネット上での経済活動が活発化しているであろう。 新しいアプリは新しい発展形態で登場へIPネットワークが、現在の「ベストエフォート」のサービスを提供するものから進化して、その特徴を最大限生かした秩序だった新しいものに生まれ変わることは間違いないだろう。しかし、ある日突然、秩序だった新しいIPネットワークができあがるわけではなく、固定網、携帯網、あるいは企業網などが、それぞれのマイグレーションのシナリオで進化していくものと考えられる。ただし、その進化シナリオは、国際標準が定まり、その標準に準拠する形でネットワークや端末が開発され、時間をかけて広がるといった、従来通信の世界で一般的であった形では必ずしもない。IPの特性を生かし、オープンに、自由に、創造されていくという側面が強いのではないだろうか。 世代や業界を超え、ティーンエイジャーの斬新なアイデアや、業界を熟知したベテランの知識などが活かされ、エンタテインメントからビジネス・プロセス変革のための業務アプリケーションまで、さまざまな層から、アプリケーションが生まれてくるだろう。斬新なアプリケーションが生まれてくることによって、新たなネットワーク・インフラ構築が促進され、さらにそのインフラ上で新たなアプリケーション創造が刺激され、アプリケーションとインフラはスパイラル的に発展する。 言い換えると、あらかじめ完成された仕組みや秩序を用意するというのではなくて、不確実性を持つがダイナミックなネットワーク進化を許容するという考え方が必要になるだろう。 ではそのようなIPネットワークの進化の中で、ベンダーである私達には、何が提供でき、どのような貢献ができるだろうか? eおとエンジンでアプリケーション創造私達なりにたどりついた結論は、アプリケーション創造を刺激するための「機能」と「仕組み」を提供することである。eおとコンセプト(第20〜22回参照)に基づいた「機能」、「仕組み」を提供すること。その目的のため提供するのが「eおとエンジン」である(図1,図2)。
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