図1●x86サーバー市場規模推移
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図2●2005年度のx86サーバー ベンダー別出荷台数シェア
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図3●タイプ別のx86サーバー出荷台数構成比
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 2005年度におけるx86サーバーの出荷台数は2004年度に対して16.1%増の53万4886台、金額は同11.8%増の3271億5000万円だった。矢野経済研究所が国内サーバーベンダーを対象にした調査による。

 x86サーバーの2004年度から2010年度における年平均成長率(CAGR)は、出荷台数で13.4%、出荷金額で9.6%となるもようだ。システム関連の技術進歩に伴いサーバーへの負担も大きくなるため、低価格で扱いやすいx86サーバーに対する需要は堅調に推移するものとみられる。

 2005年度のベンダー別出荷台数シェアを見ると、NECが23.0%で2004年度に続いて首位を堅持した。以下、デル(20.9%)、HP(18.8%)、富士通(14.3%)、IBM(12.0%)と続く。NECとデルの差は、2004年度の3.3ポイントから2005年度は2.1ポイントと縮小している。

 タイプ別ではブレードサーバーの伸びが大きく、2005年度はx86サーバー全体の6.2%に当たる3万3130台になった。2006年度には5万台を突破するものとみられる。

 図にはないがIA64サーバーの2005年度における出荷実績を見たところ、台数ベースで2004年度に対して39.2%増の4221台、金額ベースでは同59.4%増の414億5000万円だった。金額が大きく伸びた理由は、2005年度から出荷を開始した富士通製品のラインナップがハイエンド中心であること、さらにHPおよびNECでも16Way以上の出荷台数が伸びたためと矢野経済研究所はみている。RISCサーバーの出荷台数は同8.1%減の3万9100台、出荷金額は同1343億円で、減少傾向が続いている。