過去に何度も書いた話だが,インターネットのWebサイトの仕事で楽しいのは,読者から直接,ご意見を頂戴できる点である。筆者も人の子であるから,お褒めや激励の書き込みやメールを頂くと,終日気分がよい。最も嬉しいのは,そのままWebサイトに掲載できるようなご意見をもらうことである。読者の投稿だけでWebサイトを構成できたら素晴らしいと常々思っている。

 つい先日,経営とIT新潮流というサイトで連載している『IT経営川柳』を読んだ読者から,「自分も川柳を作ってみた」と連絡があった。有り難い。直ちに『読者 詠 経営とIT川柳』という欄を新設することを決め,10月27日から読者投稿の掲載を始めた。ITpro読者の皆様はぜひ,投稿していただきたい。本欄の右下にあるフィードバックの「コメントを書く」に書いて頂ければ結構である。

 今回投稿してきた読者は企業名や所属を明かしてこられたが,『IT経営川柳』の筆者,森岡謙仁氏と相談した結果,企業名や作者名は伏せ,「経営とIT川柳研究会 編」という名称で公開することにした。送られてきた川柳の中から,森岡氏に掲載するものを選んで頂く。

 以前,本欄に「ベテランは四文字や五七五に賭ける」と題して書いたように,森岡氏の『IT経営川柳』は,「経営トップやITの仕事をしていないビジネスリーダー向け」である。ただし,ITproにおいては過去に「SE川柳」を募集し,発表してきた経緯がある。SE川柳の募集は,日経SYSTEMSの編集長を現在勤めている杉山裕幸氏の発案によるものであった。現在は,『PM川柳』と題して,募集を継続している。経営・ビジネス側,ITプロフェッショナル側を問わず,経営に物申す川柳でも,ITの世界に物申す川柳でも,どちらでも収録できるように,『読者詠 経営とIT川柳』という題名にした次第である。