沖 千里(おき ちさと)
「ネットワークアカデミー」講師,シスコ認定のインストラクタ |
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OSPFを使った以下のネットワークがあり,RouterBとRouterCにはすでに必要な設定がされている。エリア1にあるRouterAの負荷を軽くしたい。そこで,RouterAのルーティング・テーブルに登録される経路情報の数がなるべく少なくなるように,RouterAにOSPFの設定をしなさい。また,必要であればほかのルーターにも設定を追加しなさい。
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今回は問題の難易度がアップして,CCNP*1レベルの問題に挑戦する。今回のテーマは,中・大規模ネットワークでよく使われているルーティング・プロトコルのOSPF*2。企業ネットワークの中核で導入されるケースが多いので,ルーター技術者としてはぜひとも習得しておきたいテーマだ。
OSPF特有の用語を押さえよう
今回の問題を確認しよう。RouterA,RouterB,RouterCでOSPFを動かしてネットワークを構築する。このとき,RouterAのルーティング・テーブルに登録される経路情報の数をなるべく少なくするのが目標だ。
この問題を解くためには,OSPF特有の用語を理解しておく必要がある。それは,「エリアの種類」と「ルーターの役割」である。そこでまず,この二つについて押さえておこう。