第17回　ハイエンドショー・トウキョウ2006　スピーカPart 1

　オーディオ･メーカーや輸入商社44社が出展するオーディオ関連ショー「ハイエンドショー・トウキョウ2006」（5回目）が10月6日から8日まで，東京・有楽町交通会館で開催され，2,500人が訪れた。出展社によると，今回は同時開催のオーディオ・ショーが無く，来場者の各ブースの滞留時間が長かったという。

　来場者は，オーディオに詳しい熱心なユーザーが多く，各ブースの音出しデモは熱気に包まれていた。ある来場者によると，年々各出展社が競い合い，音が良くなっているので楽しいショーだという。各出展社は30分間のデモを順々に行い，同一の部屋で複数の出展社の音出しが重ならないように工夫されていた。音出しデモで，悪い音が鳴ると立ち去り，良い音が鳴るとたくさん集まってくるという行動パターンを目の当たりにし，このショーの来場者は良い耳を持っていると感じた。今回はスピーカの新製品を紹介する。

トライオード，パストラルシンフォニー

　トライオードは，同社が輸入するイギリスのSpendorのスピーカを出展していた。パストラルシンフォニー関連ではA＆Vフェスタ2006で紹介した「Cz302ES」に加え，「AP5001」を出展。パウトラルシンフォニーの特許技術であるMicropureという，スピーカをバッフル面に取り付ける技術を，フランスのHighland Audio（輸入:ヘビームーン）の「ORAN 4301」に実装した試作機もデモしていた。

コンダクト

　デンマークのSYSTEM AUDIOのスピーカを出展。小型の密閉型スピーカ「SA TALENT」（2台で16万8000円，2006年7月発売），トールボーイ型の「SA1750 MASTER」（2台で42万円，2005年4月発売），同じく「SA Explorer」（2台で84万円，2006年7月発売）を出展した。

ディナウディオ ジャパン

　デンマークの高級スピーカ「Dynaudio」を輸入するディナウディオ ジャパンは，トールボーイの「FOCUS 220」（2台で43万500円，11月1日からの新価格）と小型の「AUDIENCE 52」（2台で15万7500円，専用台は2台で5万7750円，11月1日から新価格）を中心に出展していた。

完実電気

　イギリスの「Acoustic Energy AE1 Classic」（輸入:アクシス）を出展。価格は2台で21万円。2006年5月発売。本体寸法は幅180×高さ295×奥行き255mmとコンパクトなプロフェッショナル・モニター・スピーカ。ウーファは9cmのアノダイズ処理コーン・アルミニウム合金。トゥイータは2.5cm口径のマグネシウム・ドームである。

ヘビームーン

　イギリスのPMCとフランスのHighland Audioのスピーカを出展。

　「PMC MB2」はスタジオ・モニターをホーム・ユースにアレンジしたハイエンド3ウェイ・スピーカ。ウーファは31cm。低域再現能力を高める「トランスミッションライン」方式を採用している。2台で206万8500円。

　「PMC Wafer 1」は，2006年8月末発売の，壁に貼り付けるタイプのスピーカ。別売りスタンド（価格未定）も用意されている。2台で33万6000円。薄型テレビ用にデザインされている。

　Highland Audioの製品はトールボーイ型の「ORAN　4305」をデモした。従来からあるチェリーに加え，2006年4月に追加された新色のウォールナットが2台で12万6000円，ピアノブラックが2台で19万9500円。小型の「ORAN 4301」も新色ウォールナットが2台で5万2500円，ピアノブラックが2台で8万1900円である。