第1回 AMDが目指す仮想化支援技術
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| 図1●AMD製プロセッサに実装される仮想化支援機能のロードマップ |
なぜプロセッサの支援が必要なのか
x86システムにおける仮想化は,VMware製品,Xen,Virtual Serverなどの仮想化ソフトウエアによって実現されている。既に仮想サーバーは,ビジネスの世界で実用段階に入っていることは,ご存じのことだろう。ある意味で,完成された技術であるソフトウエアによる仮想化(ソフト仮想化)に対し,プロセッサが仮想化支援機能を備えるのはなぜだろうか。
ソフト仮想化は高度な技術であるが,ソフトウエアであるがための限界も垣間見える。複雑な処理をするためCPUに対して高い負荷がかかったり,OSを仮想マシン上で動作させるために改変が必要だったり,さらにより高度なセキュリティ機構の実装が難しかったりする。
それらの限界を打破し,高信頼,高性能な仮想化システムを構築するためには,プロセッサを中心としたハードウエアによる支援が必要である。仮想化システムがより高い信頼性,安全性,そして性能を獲得すれば,今以上に適用可能領域を広げ,確実に市場を拡大できる。
プロセッサによる仮想化支援は,仮想化ソフトウエア・ベンダーからも,歓迎されている。プロセッサが複雑な処理を肩代わりすれば,それまでそこに投入していたエンジニア達を新しい技術やサービスの開発に振り向けられ,より早く,魅力ある製品を市場に投入できるからである。