今後は,携帯と固定を融合したFMCサービス*6の登場が予測される。FMCでは携帯と固定がセットで提供されるため,番号ポータビリティの障壁になる可能性がある(図5)。
図5●FMCサービスでも番号ポータビリティは可能 携帯電話と一緒に固定電話も変更する必要があるが,面倒な手続きは事業者が代行する可能性が高い。 |
ただし,企業向けのモバイル・セントレックスほど問題にはならない。移行先事業者もFMCサービスを提供している可能性が高く,固定電話も同じ事業者に切り替えれば問題ない。
各事業者は,番号ポータビリティを視野に入れてFMCサービスを展開してくる。固定電話で提供されている番号ポータビリティのように,複雑な手続きは移行先事業者が代行することになるだろう。FMCサービスでも番号ポータビリティを利用できるのは間違いない。
PHSの番号ポータビリティは未定最後に,PHSの番号ポータビリティについて触れておきたい。携帯電話と同様にPHSも番号ポータビリティの対象に加えてほしいとする声は多い。しかし,PHSは携帯電話と料金水準が異なる。これを区別する狙いから,携帯電話とは別の「070」で始まる11けたの電話番号が割り当てられている。
こうした区別が必要なくなれば,今後PHSでも番号ポータビリティを導入する可能性はある。ただし,PHSと携帯電話では網の構成が異なるため,前述とは別の設備改修が必要になる。
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