米Microsoftが9月1日に公開した,Windows Vista最後の評価版である「RC1(Release Candidate 1)」。その完成度を,米国Windows IT Pro Magazine誌の名物記者であるPaul Thurrott氏が,早くも詳しく検証した。
Paul Thurrott氏は「RC1でWindows Vistaが突然復活した」と評価する。安定性やアプリケーション互換性が従来の評価版より大いに改善された,システムのパフォーマンスを向上させる「Windows ReadyBoost」機能や,ユーザーの使い勝手に配慮した「統合検索機能」と「Windows Photo Gallery」,OSインストーラの完成度も増した。とはいえ,Windows Vista Beta 2のレビューで「現時点で判明したWindows Vistaの欠点を暴く」という辛口記事を書いたPaul Thurrott氏だけに,欠点の指摘も忘れない。
企業ユーザー向けには11月末までに,一般ユーザー向けにも2007年1月には発売される「Windows Vista」の完成度を,Paul Thurrott氏の目を通して,読者の皆さんにも検証して頂きたい。
目次
- (第1回)5つの素晴らしい機能
- (第2回)まだ残る暗黒面
- (第3回)Beta 2からの改善点
- (第4回)高いアプリケーション互換性
- (第5回)XPからのアップグレードを試す
- (第6回)互換性に関する補足