ここまでに見てきたのは,「週1回」や「毎日この時刻」といったタイミングでプログラムを実行するケース。場合によっては「指定時刻になったら,一定期間プログラムを繰り返し実行する」というような複雑な処理をさせたいケースもあるだろう。

複雑なスケジュールもこなす


図3 登録したタスクの動作はもっと詳細に設定できる
タスク・スケジューラ上でタスク・アイコンを右クリックしてプロパティを選び,設定タブをクリックすると下のようなウインドウが表示される。ここでタスクの動作をさらに詳細に設定できる。
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 そういう場合には,タスクのプロパティを表示する。すると,もっと細かい設定ができる。

 具体的には,タスク・スケジューラのウインドウに表示されているタスク・アイコンを右クリックして,表示されるメニューから「プロパティ」を選択する。するとプロパティ・ウインドウが開くので,ここでスケジュールをカスタマイズする。

 ここで追加できる設定の例としては,「予定時刻になったら,10分おきに指定した回数だけプログラムを繰り返し実行する」などがある(No.1の図1参照)。

 また,ノート・パソコンを利用しているユーザーの場合,バッテリ駆動時にはタスクを実行させたくないケースもあるだろう。そういう設定も可能だ。そのような指示は,同一ウインドウの設定タブで選んだ画面で指定する(図3)。

 意外と便利なのは,アイドル時だけタスクを実行させる指定である。パソコンが一定時間使われない状態になったら,その空き時間を利用して不要なファイルを削除するなどのメンテナンスに使える。これらのプロパティ項目をうまくカスタマイズすることで,きめ細かくタスクの実行を制御できる。