図1 Windows 2000でポート10000番を使って時刻同期した画面
図1 Windows 2000でポート10000番を使って時刻同期した画面
[画像のクリックで拡大表示]
図2 Windows 2000でnetstatコマンドを使ってUDPのポート123番とポート10000番の二つポートで同時にSNTPを待ち受けしている状況を確認した画面
図2 Windows 2000でnetstatコマンドを使ってUDPのポート123番とポート10000番の二つポートで同時にSNTPを待ち受けしている状況を確認した画面
[画像のクリックで拡大表示]

w32tm -p ポート番号 -v

 通常SNTPの時刻同期にはUDPの123番ポートを使うのが一般的ですが,システム構成の都合でポート番号を変更したい場合があります。あるいは,既存のWindows Timeサービスを動作させたままw32tmコマンドを実行すると,そのままではポートが衝突して同期できないので,w32tmコマンドで使うポート番号を変更して時刻同期をさせたい,といった場合もあるでしょう。例えば,ポート10000番を使う場合は以下のようにコマンドを実行します(図1)。

w32tm -p 10000 -v

 このコマンドを実行すると,Windows Timeサービスが使っているUDPの123番ポートでの同期とは別に,w32tmコマンドがUDPの10000番ポートを利用して時刻を同期します。ただし,この形で実行するには,net time /setsntpで指定されたSNTPサーバーが同じポート(この場合はUDPのポート10000番)でSNTPを待ち受けていなければなりません。なお,SNTPサーバとーしてWindows Timeサービスを構成した場合,以下のコマンドを実行することでUDPのポート10000番を使ったSNTPサーバーとしてクライアントを待ち受けることができます(SNTPクライアントとしても動作し,UDPポート10000番から時刻同期します)。

w32tm -p 10000

 このため,Windows Timeサービスを起動させたままで,このコマンドを実行すると,UDPのポート123番とポート10000番の二つポートで同時にSNTPを待ち受けるといったことも可能です(図2)。

 なおWindows 2000のWindows TimeサービスでSNTPサーバーを構成する方法は,マイクロソフトのサポート技術情報「Windows 2000 で権限のあるタイム サーバーを構成する方法」のページを参照してください。