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Windowsコラム

Windows Vista RC1レビュー(第2回)
--まだ残る暗黒面

Paul Thurrott 2006/09/11 ITpro

 前回のレビュー(第1回:5つの素晴らしい機能)で,筆者はWindows Vistaの優れた点を5つ指摘した。Windows Vistaの優れた点を挙げろと言われれば,さらに5つでも10でも20でも挙げられるが,その前に,数あるWindows Vistaの問題についても議論したい。正直なところ,このリストは長くなりそうだ。だからと言って,Windows Vistaが無駄な製品だとか,非難の的だというわけではない。「批判するほどすばらしい」とでも思って頂きたい。少なくとも,批判するに値する製品であることは間違いない。

 当たり前のことではあるが,Windows Vistaは完璧ではない。完璧には程遠い製品と言えるかもしれない。Windows XPよりはもちろん優れているが,それはWindows XPから5年も経過し,経験や実績を反映しているのだから当然だ。「多少良くなった」というのは最低限の要件にしかならない。Windows Vistaが貴重なお金を支払うのに値するかどうかの考察は,製品版のレビューに譲るとするが,ここではその一部を予告編として紹介する。現時点の「製品候補版1(Release Candidate 1,RC1)」として公開されたWindows Vistaについて,筆者が満足できない点である。

お粗末なユーザー・インターフェース(UI)

 筆者はWindows Vistaがまだベータ版だったころから,「Media Center」機能のユーザー・インターフェース(UI)に不満であり,責任者の解任を求めたほどだ(関連記事:現時点で判明した「Windows Vistaの欠点」を暴く)。ただし,最近の製品候補版では,Media CenterのUIは大きく改善された。少なくともMicrosoftは聞く耳を持っているようだ。

 よって今回は,Windows Vistaの出荷までには変更されないであろうUIについて,検証したい。残念なことに,そのUIは筆者が今まで見たUIの中で,最もひどいものの1つだった。具体的に説明しよう。まず旧バージョンのWindowsでは,ウィザード画面には常識的な[次へ](図中ではNext)と[戻る](図中ではBack)というボタンがあり,それらのボタンを使えば,簡単に前の手順に戻ることが可能だった。図1は典型的なサンプルである。

図1●Windows XPにおけるウィザード画面

 それでは,Windows Vistaのウィザード画面がどうなったか見てみよう。常識的には[次へ]と[戻る]があるべきだ。しかし,図2でお分かりの通り,[戻る]ボタンが見当たらないのだ。[戻る]ボタンの機能に相当するのは,画面の隅にある変な青色のボタンである。これだけでは探せないだろう。左上にある青いボタンだ。

図2●Windows Vistaのウィザード画面
[次へ]はあるが[戻る]がない

 Windows Vistaではなぜ[戻る]ボタンにブラウザのような画像を採用し,[次へ]ボタンには従来のテキスト・ベースのボタンを採用したのだろうか。また,一応[戻る]ボタンは画面の左側に,[次に]が画面右側にあるようだが,なぜ[戻る]が画面上部に,[次に]が画面下部に配置されているのだろう。

 きっとMicrosoftのアーキテクトが,「Windows Vistaのアプリケーションには,Webブラウザのナビゲーション・スキームを採用する」と決定して,UI設計者が喜んでそれに従ったのだろう。しかし,流行に流されて一貫性のないUIを採用したのには納得がいかない。[戻る]ボタンが画面上部に画像として配置され,[次へ]と[キャンセル]がテキスト形式で画面下部に配置されたのは,Microsoftの責任である。

機能が後退したWindowsエクスプローラ

 Windowsエクスプローラでは,ディレクトリを移動する[上へ]のボタンが無くなってしまった。アドレス・バーの横にある新しいボタンを押せば,任意のディレクトリに移動できるのは分かったが,単に1つ上のレベルに上がりたいだけの場合もあるだろう。なぜ[上へ]ボタンを無くしたのだろうか。

 Windowsエクスプローラについては,もう1つ不満がある。新しいフォルダを開いた時に,どうしてそのフォルダの最初の項目が選択されないのだろうか。フォルダをダブル・クリックして開いたり,エクスプローラの「お気に入りリスト」からフォルダを選んでも,次の時点でどの項目が選択されているのか,全く分からない。振る舞いは,しょっちゅう変わり,しかもその原因がよく分からない。

 Windowsエクスプローラは,Windows XPよりも知的ではなくなる。Windows XPでは,[マイドキュメント]を開くと[共有ドキュメント]などの関連する場所へのリンクが表示されていた。Windows Vistaには,そのような優れた機能はない。どのフォルダを開いても,「お気に入りリスト」が表示されるだけだ。しかも,リストの中身の順番が異なることがある。これは強烈だ。

 Windows Vistaのエクスプローラと,OS付属のアプリケーションとで,UIに一貫性がないのも問題だ。メニューがある画面があれば,メニューがない画面もある。そのほか,隠しメニューがあったりなかったり,新しいブロック・ツールバーがあったりなかったりもする。これらの相違は果てしない。どうして一貫性の問題に取り組む人が,開発チームにいなかったのだろうか。

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