●名称:Momonga Linux 3
●提供元:Momonga Project
●URL:http://www.momonga-linux.org/
●対応機種:PC AT互換機

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 Mononga Projectは2006年8月14日,同プロジェクトが開発するLinuxディストリビューションMomonga Linux 3」を公開しました。Momonga Linuxは,「Kondara MNU/Linux」の後継に相当するLinuxディストリビューションです。Momonga Linux 3は,Fedora Core 5との互換性を重視して開発されました。

 最新の技術を搭載しているのも大きな特徴です。三次元デスクトップ環境を実現するXglおよびAIGLXに対応しており,デスクトップを回転させたり,ウィンドウを吸い込むような効果を加えたりできます(関連記事「新世代のGUI環境をいち早く体験しよう」,「画面で見る最新Linux:Momonga Linux 3」)。また,開発環境の「Ruby on Rails」も搭載されています(関連記事「Ruby on Railsを標準搭載したMomonga Linux 3」)。

 ここでは,Momonga Projectが公開しているインストールDVD(PC AT互換機用)を用いた場合のインストール方法を紹介します。ちなみに,Momonga Linux 3のインストールDVDは,日経Linux2006年10月号(9月8日発売)の付録DVD-ROMに収録されています。


インストールの前に

 Momonga Linuxを利用する前に,次の5点を確認してください。

 (1)まずDVD-ROMから起動するようにパソコンのBIOSを設定します。BIOSの設定方法はパソコンやマザーボードに付属するマニュアルを参照してください。

 (2)WindowsとLinuxをインストールしておき,起動時に利用するOSを選択するには,あらかじめWindowsの起動ディスクを作成しておくことをお勧めします。Linuxのインストールが正常に終了しなかったとき,Windowsを立ち上げるには,その起動ディスクが必要になる場合があるためです。

 Linuxを削除してWindowsだけが起動する環境に戻すときには,ハード・ディスクの先頭領域にあるMBR(マスター・ブート・レコード)に,Windowsを起動するプログラムを書き込む必要があります。それには,Windowsの起動ディスクを使ってパソコンを起動し,コマンド・プロンプトで「fdisk /mbr」コマンドを実行します。Windows2000/XPの場合は,Windowsのインストール・ディスクから,Windows回復コンソールを起動して「fixmbr」コマンドを実行します。

 (3)パソコンによってはその機能すべてをLinux上では利用できない場合があります。例えば,比較的新しいネットワーク・カードや無線LANデバイス,テレビ・チューナ機能などです。これらの周辺機器メーカーがLinux用ドライバを用意している場合は,そちらを試してみてください。

 (4)三次元デスクトップを利用したい場合は,対応したマザーボードあるいはグラフィックス・カードがパソコンに搭載されている必要があります。