図1 主因コード100,副因コード100のユーザー定義コードをレジストリに設定した画面
図1 主因コード100,副因コード100のユーザー定義コードをレジストリに設定した画面
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図2 Windows Server 2003で主因コード100,副因コード100のユーザー定義を記録しながら再起動を実行しようとしている画面
図2 Windows Server 2003で主因コード100,副因コード100のユーザー定義を記録しながら再起動を実行しようとしている画面
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図3 イベント・ログに記録された再起動のログを確認したところ
図3 イベント・ログに記録された再起動のログを確認したところ
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shutdown /r /d up:主因コード:副因コード

 管理者が一定期間ごとに再起動を繰り返して実行しているような場合,他の理由による再起動とは区別してイベント・ログに記録しておきたいことがあります。このようなときは「シャットダウンイベントの追跡ツール」機能のカスタム理由コードを利用することで,管理者が意図した理由コードをイベント・ログに記録しながらshutdownコマンドで再起動をおこなうことができます。

 カスタム理由コードを利用するには,まず理由コードを事前にユーザー定義しておく必要があります。まず,レジストリ上で「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft \Windows\CurrentVersion\Reliability\UserDefined」というレジストリ・キーを探し,そこに必要な値を以下の形式で新規に作成します。

値の名前:[UI制御フラグ];[主因コード];[副因コード]
値の種類:REG_MURTI_SZ
値の内容:1行目にタイトル,2行目に説明を記載

 例えば,計画済みで,ユーザーから開始されるシャットダウン追跡ツールに表示される理由コードとして,主因100,副因100のユーザー定義コードを指定する場合,次のようにレジストリを設定します(図1)。UI制御フラグや主因コードや副因コードの詳細については,Windows XPヘルプとサポートの「独自のシャットダウン理由を追加するには」の項目などを,参照してください。

PCS;100;100
REG_MURTI_SZ
管理者による定常リブート
サーバ運用上,必要に応じて再起動をおこないます。

 このようなレジストリに定義を追加した理由をイベント・ログに記録しながら再起動するにはshutdownコマンドを使います。例えば,Windows XPで今回の主因コード100,副因コード100のユーザー定義を記録する場合には,以下のようにコマンドを実行します。

shutdown /r /d up:100:100

 同様に,Windows Server 2003では以下のようにコマンドを実行します(図2)。

shutdown /r /d p:100:100

 実行して再起動したあとにイベント・ログを確認すると,あらかじめ定義した内容に従ってログが記録されています(図3)。