プログラムを実行して初めて決まる事項が多い「動的言語」。柔軟性が高い,簡潔な表現が可能など複数の利点を持っている。さらに性能の問題などの欠点がコンピューティング環境の変化で目立たなくなってきた。速く柔軟な開発が求められる中で動的言語の存在感は増すばかりである。

第1回 まつもとゆきひろの「プログラミング言語論」【前編】(1)
第2回 まつもとゆきひろの「プログラミング言語論」【前編】(2)
第3回 まつもとゆきひろの「プログラミング言語論」【前編】(3)
第4回 まつもとゆきひろの「プログラミング言語論」【後編】(1)
第5回 まつもとゆきひろの「プログラミング言語論」【後編】(2)
第6回 まつもとゆきひろの「プログラミング言語論」【後編】(3)

まつもとゆきひろ
ネットワーク応用通信研究所 主任研究員
1965年生まれ。鳥取県米子市出身。筑波大学第三学群情報学類卒業。高校時代からのプログラミング言語おたく,オブジェクト指向おたく。1993年からオブジェクト指向スクリプト言語Rubyを開発中。古今東西のプログラミング言語の「良いとこ取り」の性質から海外でも人気上昇中。1997年から株式会社ネットワーク応用通信研究所 主任研究員という立場でRubyの開発をメインの仕事としている。メールアドレスはmatz@ruby-lang.org。