ジャンル:パズル・ゲーム 作者:Guillaume Cottenceau氏 |
Frozen-Bubbleは,8色の泡の集まりを消していくゲームである。画面下から色の付いた泡を打ち出し,同じ色の泡が3つ以上つながったら,泡が消えるという単純なものだが,100面をクリアーするにはそれなりのテクニックが必要だ。
写真1 Frozen-Bubbleのゲーム画面 同じ色の泡が3つ以上接触するように泡を打ち出す。 [画像のクリックで拡大表示] |
Frozen-Bubbleは,テトリスとさめがめの両方に似たパズル・ゲームだ(写真1)。ゲームの目的は,初期設定で面に配置された“泡”を,なるべく早くすべて消すこと。面(レベル)をクリアーしていくことでゲームが進行する。
画面下部中央から泡を打ち出し,同じ泡を3個以上接触させることで,泡を消すことができる。さらに,消えた泡の下に泡がくっついている場合は,くっついていた泡も同時に消える。そのため,効率よく泡を消すためには,いかに上にある泡を消すかが重要になる。
Frozen-Bubbleの特徴は泡を打ち出す角度を自由(81段階)に決められることだ。泡は他の泡とくっつくか,天井に達すると固着してしまうため,矢印キーの微妙な操作が必要となる。
最新版のFrozen-Bubble 1.0.0では,50面が追加されて,全100面となった。面を自由に設計できる画面エディタが付属し,対戦ゲーム中は,泡が連鎖的に消せる機能が付いた。
必要なソフトウエアを入手する
FrozenーBubbleを動作させるには,スクリプト言語Perl,マルチメディア用CライブラリであるSDL(Simple DirectMedia Layer)*1,SDL_image,SDL_mixer,SDL_perlといったソフトウエアが必要だ。Red Hat Linux 9では,SDL_perl以外はディストリビューションにパッケージが含まれているため,perl_SDLだけを別にダウンロードする*2。
SDL_perlのバージョンは1.19以降でなければならないが,Frozen-Bubbleは,perl-SDL 2.x以降とは互換性がない。SDL_perlを入手するには,CPAN(Comprehensive Perl Archive Network)にアクセスすればよい*3。
これでSDL_perlモジュールがコンパイル,インストールされた。
パッケージをダウンロードする
写真2 Frozen-Bubbleの起動画面 [画像のクリックで拡大表示] |
表1 Frozen-Bubbleの起動時オプション [画像のクリックで拡大表示] |
WebブラウザでFrozen BubbleのWebサイト(http://www.frozen-bubble.org/)に接続し,Downloadsに入る。ソース・コードのアーカイブをダウンロード後,以下のように展開する。
次に,コンパイルする。
ゲームを始めるには,次のように実行する。すると写真2の起動画面が表示されるはずだ。起動時にオプションを設定することもできる(表1)。例えば-l50を付けると50面から開始する。-soを付けると泡が乱数によって配置される。
早速遊んでみよう
写真2のメニュー項目は,上から順に「1人で遊ぶ」,「2人で遊ぶ(対戦ゲーム)」,「面を編集する」(写真3),「全画面表示にする」,「旧型のマシン向けに画面の表示を3段階に簡略化する」,「サウンドのオン・オフ」,「キーの再割り当て」「ハイスコア表示」である。項目の選択はスペース・キーを用いる。
Frozen-Bubbleは,面を編集するとき以外は,キーボードを用いて操作する。1人で遊ぶ場合,わずか3つのキーだけを使う。標準の設定では,泡を打ち出す「砲台」の角度を変えるために「→」キーと「←」キーを用い*4,泡を打ち出すときに「↑」を用いる。
対戦ゲームでは,右側のユーザーが矢印キーを用い,左側のユーザーが「X」キー,「C」キーで砲台を動かし,「V」キーで打ち出す(写真4)。
泡を打ち出すコツはなるべく画面上部を狙うことだ。うまく狙えば,1つの泡だけで面をクリアーすることもできる。側面で泡を反射させるのもよい。
しばらく泡を打ち出していると,画面の上端が次第に下がってくる(写真5)。泡が画面の下にある青い線よりも下に来てしまうと,その面を最初からやり直すことになってしまう(写真6)。
泡は互いにくっつきやすいが,泡1つ分のすきまをくぐらすことはできる。このワザを確実に出せるようになれば100面クリアーは近い。
ゲームを終了するには,ESCキーを押す。このときハイスコアであれば名前を登録できる。もう一度ESCキーを押すと,Frozen-Bubbleが終了する。
なお,ゲーム全体を制御するのはPerlのコードだ。frozen-bubbleというテキスト・ファイルを開き,例えば67行目の数字を10から5に変えると,発射した泡がゆっくり動き,こつがつかみやすい。