概要  
共有フォルダとして外部に公開されているもののうち,現在開いているファイルやフォルダについての情報を表示したり,それを閉じるための操作を実行する。追加の設定をすることでローカルのファイルに関しても,自身の権限で開いたファイルについて同様に表示することができる。Windows XP/2003でのみ利用可能。

 構文  
openfiles [/?]
または
openfiles /query [/s コンピュータ名 [[/u ユーザー名] [/p パスワード]]] [/fo {table|list|csv}] [/nh] [/v]
または
openfiles /disconnect [/s コンピュータ名 [[/u ユーザー名] [/p パスワード]]] {/id オープン・ファイルID|/a {開いているユーザー名|*}|/o {read|write|read/write|*}} [/op 開いているファイル名|*]
または
openfiles /local [on|off]

 利用環境  
Windows 95 ×
Windows 98 ×
Windows Me ×
Windows NT 4.0 ×
Windows 2000 ×
Windows XP ○
Windows Server 2003 ○

 openfilesのオプション 
(なし)特にオプションを指定しない場合,「/query」オプションだけを付加して実行した場合と同じ結果が表示される(詳細は下欄参照)。
/?openfilesコマンドの概要を表示する。openfilesコマンドは,/query,/disconnect,/localという三つのオプションごとに大きく動作が分かれている。以下はそれぞれのオプションごとに分けて説明する。


 openfiles /queryのオプション 
/queryの概要「/query」オプションだけを付加して実行すると,自分が公開している共有フォルダについて,その中で開いている共有フォルダやファイルを検索する。設定によっては,ローカル・コンピュータで開いているファイルも併せて検索する。
(なし)ほかのオプションを指定せず,このオプションだけを単独で付加した場合は,自分が公開している共有フォルダについて,その中で開いているファイルやフォルダの情報の概要を表示する。下記のシステム・グローバル・フラグが有効となっている場合は,ローカル・コンピュータ内で開いているファイルやフォルダに関する情報も併せて表示される。
/s コンピュータ名 [/u ユーザー名] [/p パスワード]/queryオプションと一緒に使うと,別のコンピュータ上の共有フォルダを検索対象として指定できる。なお,パスワード欄に"*"を入れておくと,コマンド実行時にパスワードを手動で入力することができる。
/fo {table|list|csv}/queryオプション実行時の出力形式を,table,list,csv形式のいずれかで指定する。このオプションを特に指定しない場合はtable形式で出力する。
/nh/queryオプション実行時にヘッダー(表項目や罫線)を出力しないようにする。
/v/queryオプションの実行結果を詳細モードで出力する。例えば,通常モードでは長いファイルのパスについては省略されることがあるが,詳細モードではすべて表示する。


 openfiles /disconnectのオプション 
/disconnectの概要開いている共有フォルダのファイルやフォルダを閉じる。ローカルで開いているファイルについては閉じることはできない。/disconnectについては,(なし)のオプション項目はない。これは,/disconnect単独でコマンドを実行することはできないからである。
/s コンピュータ名 [/u ユーザー名] [/p パスワード]/disconnectオプションと一緒に使うと,別のコンピュータ上の共有フォルダを閉じる対象として指定できる。なお,パスワード欄に"*"を入れておくと,コマンド実行時にパスワードを手動で入力することができる。
/id オープン・ファイルID/disconnectオプション実行時に,閉じる対象とするファイルのオープン・ファイルIDを指定する。オープン・ファイルIDは,/queryオプションを実行することで事前に確認できる。「*」を入力すると,すべてのオープン・ファイルIDを対象とする。
/a {アクセスしているユーザー名|*}/disconnectオプション実行時に,閉じる対象とするファイルやフォルダについて,アクセスしているユーザーで指定する。「*」を入力すると,すべてのユーザーが開いているファイルやフォルダを対象とする。
/o {read|write|read/write|*}/disconnectオプション実行時に,閉じる対象とするファイルやフォルダについて,開いているファイルのモード(オープン・モード)で指定する。read(読み取り),write(書き込み),read/write(読み取りと書き込み)の3種類から指定する。「*」を入力すると,すべてのオープン・モードを対象する。
/op 開いているファイル名/disconnectオプション実行時に,閉じる対象とするファイル名を直接指定する。「*」を入力すると,すべてのファイル名を対象とする。


 openfiles /localのオプション 
/localの概要ローカルのファイル・ハンドルを追跡するシステム・グローバル・フラグ(maintain objects list)の有効/無効を切り替える。このフラグが有効になっている場合,ローカル・コンピュータ上でプログラムなどが開いているファイルがopenfilesコマンドで検索できるようになる。ただし,確認できるのはユーザー自身の権限で開いているファイルだけで,ローカル・システム・アカウントなどで開かれたファイルはフラグを有効にしても検索対象にはならない。
(なし)/localオプションを単独で実行するとグローバル・フラグのモード(有効/無効)が表示される。
/local [on|off]グローバル・フラグの有効/無効を設定できる。このオプションで変更したフラグの設定を有効にするには再起動が必要となる。なお,フラグを有効な設定にした場合,若干パフォーマンスが悪くなることがある点に注意したい。


 使用例1:他のユーザーが開いているフォルダやファイルを確認する(クリックで詳細表示)  
openfiles /query

 使用例2:共有されているファイルやフォルダをすべて閉じる(クリックで詳細表示)  
openfiles /disconnect /id *

 使用例3:ファイルやフォルダを利用しているプログラムを確認する(クリックで詳細表示)  
openfiles /query | findstr -i "ファイル名"