●名称:Turbolinux FUJI スターター・キット
●提供元:ターボリナックス
●URL:http://www.turbolinux.co.jp/
●対応機種:PC AT互換機

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 ターボリナックスは2005年11月25日,デスクトップ向けLinuxディストリビューション「Turbolinux FUJI」を発売した。従来製品のTurbolinux 10 Desktopで目標としていたWindowsマシン並みの分かりやすい操作性に加え,Windows用ソフトをTurbolinux上で動作できるようにした。起動時間は前バージョンより大幅に短縮し,使い勝手も良くなっている。

 発売されたパッケージは,商用アプリケーションなどを多数含む「Turbolinux FUJI」と,一部の商用アプリケーションと商用フォントを除いた「Turbolinux FUJI Basic」の2種類。価格はTurbolinux FUJIが1万6800円,同Basicが5800円。4.0以降の旧バージョン・ユーザーは,FUJIを1万1550円の優待価格で購入できる。

 ここでは,Turbolinux FUJIのインストール方法を紹介する。ちなみに,ハードウエアの動作確認や製品評価を目的とした評価版「Turbolinux FUJI スターター・キット」は,ターボリナックスのこのページ からダウンロードできる。

インストール前の注意点

 Turbolinux FUJIをインストールして利用する前に,次の3点を確認してください。

 (1)まず光学メディア(DVDやCD)から起動するようにパソコンのBIOSを設定します。BIOSの設定方法はパソコンやマザーボードに付属するマニュアルを参照してください。

 (2)WindowsとLinuxの両方を1台のパソコンにインストールする「デュアル・ブート」を選択するには,あらかじめWindowsの起動ディスクを作成しておくことをお勧めします。Linuxのインストールが正常に終了しなかったとき,Windowsを立ち上げるには起動ディスクが必要になる場合があります。

 Linuxを削除してWindowsだけが起動する環境に戻すときには,ハード・ディスクの先頭領域にあるMBR(マスター・ブート・レコード)に,Windowsを起動するプログラムを書き込む必要があります。それには,Windowsの起動ディスクを使って起動し,コマンド・プロンプトで「fdisk /mbr」コマンドを実行します。Windows2000/XPの場合は,Windowsのインストール・ディスクから,Windows回復コンソールを起動して「fixmbr」コマンドを実行します。

 (3)パソコンによってはその機能すべてを利用できない場合があります。例えば,比較的新しいネットワーク・カードや無線LANデバイス,テレビ・チューナなどです。これらの周辺機器メーカーがLinux用ドライバを用意している場合は,そちらを試してみてください。

 (4)本インストールガイドで紹介した「Turbolinux FUJI スタータ・キット」は評価を目的としているため,常用漢字以外のフォントは搭載されていない,開発パッケージが搭載されていない,などの制限があります。正式に利用したい場合は,製品版を購入の上お使い下さい。詳しくはターボリナックス社のWebページ(https://service.turbolinux.co.jp/tech/form/
download_FUJI-trial.php
)を参照ください。

 (5)本インストールガイドでは「Turboインストール」での方法を紹介しています。さらに詳細にインストールが行える「標準インストール」での手法についてはターボリナックス社のWebページ(http://www.turbolinux.co.jp/products/
FUJI/install_guide/install_guide/index.html
)を参照ください。