図1●ウイルス届出件数の推移
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図2●ウイルス別届出件数の推移(2006年上半期)
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図3●不正アクセス届出件数推移
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 情報処理推進機構 セキュリティセンター(IPA/ISEC)がとりまとめたところによると、2006年上半期(1~6月)におけるウイルスの届出件数は2005年下半期(7~12月)と比べて8.0%減の2万3828件、不正アクセスの届出件数は同16.3%減の164件であり、いずれも減少傾向にある。

 ウイルスの届出件数は2004年下半期の3万194件をピークに下降を続けている。届出のうち感染被害に遭った割合は2003年下半期の8.4%をピークに減少しており、2006年上半期は0.1%にとどまった。

 2006年上半期のウイルス種類別届出件数を月別に見ると、W32/Netskyが期間を通じて最も多く、他のウイルスと比べて突出している。W32/Netskyの届出件数は4月を底に上昇傾向にあり、IPA/ISECでは感染に気づかずにウイルスメールを発信しているユーザーがいるものと推測している。

 不正アクセスの届出件数は、2期連続で前期を下回った。2006年上半期の届出のうち被害があった件数は2005年下半期と比べて16件減少しているが、全体に占める比率は43.3%と、依然として高い水準にある。図にはないが不正アクセスの種類別ではアクセス形跡(未遂)が全体の52.4%を占め、被害があった中では侵入が全体の28.7%で最多だった。