今回は,デスクトップ環境で日本語アウトライン・フォントを使えるようにする。Fedora Core 5には,「さざなみフォント」が含まれるが,より見やすい「IPAフォント」を追加してみよう。
IPAフォント(写真1)は,独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が提供している高品質な日本語フォントである。IPAの事業成果となるソフトウエアと一緒に配布されている。フォントだけでは再配布できないことに注意しよう。
今回の作業は,rootユーザーでログインして行う。ログイン時には,管理者パスワードを入力する。
GRASS国際版のダウンロードと解凍
まずは,IPAフォントが含まれる地図情報システム・ソフト「GRASS国際版」をダウンロードして,ファイルを展開する。
(1)次のWebサイトにアクセスする
「GRASS国際化版(i18n)」
(2)GRASS国際版のバイナリ・パッケージ・フルフォント・バージョンをクリック
(3)「ディスクに保存する」を選択して,「OK」ボタンをクリック(写真2)
ファイルを解凍する
続いて,ファイルを解凍する。初期設定のままであれば,ダウンロードしたファイルは,デスクトップにアイコンとして表示されている。
(1)ダウンロードしたファイルをダブルクリックする
(2)「書庫マネージャー」が表示されたら,「展開」ボタンをクリック
(3)「展開」ダイアログが表示されたら,「展開先のフォルダ」として“デスクトップ”を選択
(4)「展開」ボタンをクリック(写真3)
(5)「書庫マネージャー」を閉じる
(6)展開された「fonts」フォルダを開く
この「fonts」フォルダに,IPAフォントのファイルが格納されている。
フォントをインストールする
このIPAフォントのファイルを,次のように,コピーしよう。
(1)上部メニューの「デスクトップ」→「設定」→「フォント」
(2)「フォントのプロパティ」ダイアログが表示されたら,「詳細」ボタンをクリック
(3)「レンダリングの詳細」ダイアログが表示されたら,「フォントのフォルダへ移動」ボタンをクリック(写真4)
(4)表示された「フォント」ウインドウと,先ほど展開した「fonts」ウインドウを並べて表示する
(5)「fonts」ウィンドウの「ipa***.ttfファイル」(5ファイル)を「フォント」ウインドウまでドラッグしてコピー(写真5)
これで,IPAフォントがデスクトップ環境に追加された。Webブラウザやワープロなどで,IPAフォントが選択できる。
作業が完了したら,呼び出した「フォントのプロパティ」などは閉じてしまおう。また,デスクトップに展開されたGRASSのファイルも不要なので削除しておく。