IT関連サービスは日本IBM、ハード分野では国産勢が健闘

 日経コンピュータは、企業向け情報システム関連サービスと製品の顧客満足度をユーザー企業の声を基に評価する、「顧客満足度調査」を実施した。第11回目となる今回は、新たに「ITコンサルティング/上流設計関連サービス」、「クライアント・パソコン」、「ネットワーク機器」の3分野を対象に加え、計15ジャンルにわたり、顧客満足度を調査した。

 調査結果で目を引くのは、サービス分野における日本IBMの強さ。「ITコンサルティング/上流設計関連サービス」と「システム構築関連サービス」でトップだった。コンサルタントなど人的資源の品質の高さが評価された。上流工程のサービスは国産大手ベンダー各社が注力する分野だが、顧客の満足度にはまだつながっていない。

 ハードウエアでは、クライアント・パソコンで東芝が、パソコン・サーバーではNECがトップになるなど、国産ベンダーが健闘した。価格面では、デルや日本HPなどが先行するものの、製品品質やサポートなど「業務停止時間をいかに短くするか」が満足度の評価を分けた。

 詳細は、日経コンピュータ8月7日号に掲載している。

 今回の調査は大手から中堅・中小企業に至る1万3157社の情報システム部門を対象に2006年4月~5月に実施。1558社からの有効回答を基に、顧客満足度を算出した。

 サービス関連分野については、総合満足度と、次回もサービスを利用したい度合いを示す継続意向度を、ハードウエア/ソフトウエア製品分野についてはそれに加えて、製品そのものに対する満足度と、サポート・サービスに関する満足度も掲載した。

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